第271話拠点を作ろう

俺たちはこの数日後三馬鹿が騒動が起こすとは知らずにユリウスから新たな拠点について情報をもらっていた。


「お前らしばらくここで闘士としてやっていくんだろ?人数もそれなりにいるみたいだし拠点とかかんがえているのか?」


 決闘が終わった次の日ユリウスに呼ばれて来てみたら拠点の話が始まった。


「こちらとしても今話題の闘士との縁は大切にしたいからな、もしあれならこちらで管理している土地や屋敷を提供しても構わないが」


「いいのか?まだ闘士としてなにも出来ていないが」


「構わないさ、これからここでやっていくならお前らは確実に金になるからな」


「なるほどそれならお言葉に甘えてもいいか?実のところ騒ぎになるきっかけになった3人だが、拠点になりそうなとこを探しに行ってもらっている時にあの騒ぎになってしまったから少し困っていたんだ」


「確かにそれなら探しに行くのもちょっとあれだな」


「それでなんだがもし紹介してもらえるなら、なるべく静かな場所で広い土地をお願いしたいんだが可能だろうか?」


「静かで土地が広いか、探せばあるだろうが建物に関しては保証出来ないぞ」


「それに関しては構わないが少し改造させてもらうことになっても構わないだろうか?」


「破壊さえしなければある程度は許可を出してもいいが一体何をするつもりだ?」


ここで俺はユリウスに特に秘密にしているわけでは無いので今までやった改造のことを説明してみた。


「ぐはははは、なんだそれは夢のような話だな、いいだろうそれが本当に出来るというなら遠慮なくやってくれ。誰にも文句は言わせないでやってやるから」この言葉を後で後悔するハメになるとはユリウスは考えていなかった。


 そしてそのままユリウスと候補にピッタリな場所が1件だけあったので一緒に向かうことにした。


「ここがお前らの条件に当たる場所だがこんなところで本当にいいのか?」


 たどり着いたのは闘技場まで徒歩で約20分ほど離れた周りになにもない場所だった。


「距離はちょっとあるけど気になる距離でもないし、むしろ周りになにも無い分迷惑をかけることもないから条件にピッタリだよ」


「それならいいんだが、ところでお前の話していたものを見せて欲しいんだが?」


「構わないよ、ブロック」


 ナイトがブロックと唱えるとそこには正方形の形をしたブロックが一つ出来上がった。


「こんな感じでブロック状に固めて穴を掘っていき広い空間の確保をしていくつもりだよ」


「こんなあっさりと穴を作ってしまうのか、それでそのブロックはどうするんだ?」


「アイテムボックスもあるから出来たらしまっていくからそれも大丈夫」


「なるほど広い空間作りにアイテムボックスでの荷物の運送、嘘みたいな話だがマジだったか。ナイトここができてからでいいからまた見せてくれ。そして報酬もしっかり出すから俺のとこにも作ってくれ。こんな秘密基地みたいなものを作れるなら男の夢叶えたいじゃないか」


 このあとユリウスの熱意に負けて依頼をうけることになった。

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