第137話信じる

自己再生が、あるとはいえいずれ限界がくるはず、それか自己再生が追いつかないダメージを与えて一気にケリをつけるかのどちらかだな。


「ナイト様、あの様子から見るに短期決戦でいったほうが良いかと思います。こちらは、守りも考えて動かなければなりません。長引くほどこちらが不利になってしまいます」


「そうだな。メインで戦えるのは俺達二人だけだし、ここは短期決戦でいこう。」


「それなら、オススメの錬金薬あるわ。まだ試験中だけど効果だけは保証出来るから」


効果だけはって不穏な言葉は出来れば聞きたくなかったなー。でも今は頼るしかないかな、決定打がないなら作るしかないし。


「簡単にでいいから効果のメリットとデメリット教えてくれないか?」


「ナイト様にオススメはブースターマックス改でこれは、力、速さ、魔力2倍思考は三倍効果は15分ただし過ぎると全身の疲労感が普段の5倍はくる」効果は確かにすごいな、デメリットもだけど。でも、短期決戦で行くならこれほど最適なものはないかもしれない。倒せなければどのみちまずいし、倒したあとならみんなに任せても大丈夫だろう。


「今から一気にやつを叩く、その後は動けなくなるから任せるぞ。薬をくれ」俺は薬を受け取ると一気に飲み干しその効果に備える。するとすぐに効果が出てきたのを感じた。体の底から魔力が湧き上がり、思考スピードもありえないくらい上がっているように感じる。今ならなんでも出来そうだ。


俺は大剣から太刀に変換して一気に詰め寄る。スピードが上がった分攻撃回数を増やせるので太刀で切り刻む戦法に変える。大剣だと一撃はでかいがやはり隙が出来てしまうので太刀が今一番ダメージを与えるのに向いてるだろうと考える。


攻撃が当たりやつが振り向く時、常に死角に入るように動き攻撃する暇を与えない。自己再生で傷は治るが治るより先にダメージを繰り返し与え続け同じ場所に攻撃を何度も何度も繰り返し深いキズにしていく。


ゴブリンキングが膝をつく、俺はこのタイミングを逃さずやつの軍勢のスキルを奪うためにスキルイーターを発動しようとした瞬間、頭を殴られ一気に吹き飛ばされてしまう。そこには、若干小さくなったもう一体のゴブリンキングがいた。

 やられた、この小さいやつは今俺が奪おうとした軍勢のスキルで生み出したゴブリンキングの分体だ。たくさん出すではなくてスターテスを少しでも高めた一体だけの分体だ。雑魚の集まりを出されるよりこの一体の方が厄介だ。


ゴブリンキングは分体と同時に俺に向けて攻撃を、仕掛けてくる。思考スピードが上がっているから対応出来てるがそれもだんだんと厳しくなってくる。


時間が刻一刻と迫ってくる。残り7分思考スピードが上がっているから今の2分が異様に長く感じてしまう。その時、分体めがけて魔力砲が直撃する。


「ナイト様その分体は私達が対処します。ナイト様は本体に集中してください。その背中は私がなにがなんでも守ってみせます」心強い言葉だ。俺は分体に目もくれず本体に再び攻撃を、繰り出す。分体からの攻撃に気づくが俺は無視する。何故なら俺は、マリアを信じてるからだ。マリアが背中を守ると言ったんだ。俺はマリアを信じる。




ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星やレビューを少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします


https://kakuyomu.jp/works/16817330663200483402



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