第52話 食う側か食われる側か

エアーグリズリーは意外にも美味かった。野性味の強さはあるが、嫌な感じではなかった。体力をしっかりつけるにはうってつけだろう。


食事を食べ終え一息ついたら、もう一仕事と動き出す。村長に話を聞いて村のはじっこの土地に2つの大きな穴をブロックで作り周りをコーティングで固める。


「アリア一つの穴の方に水を頼む、そうだな高さは6割くらいかな。俺も、もう一つの方をやるから」


アリアはすぐにそばに来てくれて、文句を何一つ言わず協力してくれた 


俺が今やっているのは簡単な作りだがでかい風呂作りだ もちろん2つに分けたのは男女ようにしたからだ。水も入り後は、火魔法でちょっと高めに温める。これで、体も清潔になるし気分転換になるだろう。


お風呂が出来上り、子供ははしゃぎながら入り、大人や老人達は、めったに入れないからゆっくり味わいながらお風呂を楽しんでいた。


みんな心も体もさっぱりし、ゆっくりしていたら、村中に響き渡る声が鳴り響く。

「グゥ~ウァ~ ガー グルル」


俺達は、村人に家から出ないように伝え、声のする方向に向う。そこで待っていたのは目を赤くし口からは、よだれをたれ流しどう考えても普通には、見えないエアーグリズリー?がいた。 


それにしても、でか過ぎないか。俺が倒したやつの2倍はあるぞ メルヴィスに念の為に鑑定を頼むとやつの正体が判明する。キンググリズリーやつは、エアーグリズリーの親玉なのだろう。部下が戻ってこなくて様子を見に降りてきたんだろか。


悪いな、あいつの部下であろうエアーグリズリーは、もうみんなの腹の中だ。やつだってここを襲いに来たんだから分かるよな?食うか食われるかの戦いになることを

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る