第86話やらせてくれ
話を聞くと、リザはどうやら最近魔道具師として独り立ちした時に、祖母が道具屋を引退することもあり、店を引き継いで、友人の錬金術師と一緒に修行を兼ねて店を始めたらしい。
錬金術師の友人は人見知りらしく、リザが表に出て接客をするというのが自然と決まったみたいだ。
俺は、リザにオススメの品があれば見せてほしいと言っていくつか見せてもらった。俺が、気に入ったのは水の温度を記憶し、その温度を維持するというものだった。
俺は、リザにこの商品をある分だけほしいと頼んだ。これがあれば暖かいお風呂を維持できる。毎回冷めたり熱すぎたら魔法での微妙な調整が大変だったのだ。
リザからは、これはまだ完成したばかりで、自信がないし、需要があるかわからないからとお試し価格として大分安くしてもらえた。
「これは、絶対人気でるから自信持ったほうがいい。なんなら俺たちが使ってレポートを作って改善の手伝いをしてもいい」
俺は、前のめり気味に熱く語ってしまう?やりすぎたかな?でもこれがあればお風呂だけでなく冬の寒い水の洗い物も解消されるし、探せば色々応用できると思うんだよな。
「ありがとうございます。私の作ったものにこんなに、思いを込めってくださって、もし迷惑でなければ色々試して改善点などあれば教えていただければ助かります。お願いしてよろしいですか?」
素直ないい子だな。こんな子の頼みならみんなも協力してくれるだろう。
「次来るときは、レポートまとめてから来るからまた面白い魔道具あれば教えてくれ」
俺たちは、手に入った魔道具を手に裏道から大通りにもどった。
その後も、色々な店を巡りながら気になるものを買ったり、次来たら寄ろうという店をチェックして拠点に戻った
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