第2話 出るまでにしなきゃいけないこと
転生した自覚をして、体が動くようになるまで一ヶ月かかってしまった。その間に家でできる範囲で情報収集をした。
今の自分の立場なども、大分わかってきた。俺は男爵家の三男で、12の成人の儀を受けたら家を出ないといけないらしい。男爵で貴族ではあるが、どうやら貧乏貴族らしくこれからが心配になる。
男爵家はもちろん長男が引き継ぎ次男は、その補助する立場にあるそうで、三男である俺を置いておくのは経済的にも厳しいらしく、自立しなければならない。現在二人の兄は貴族としての教育を受けるために王都の学校にかよっているそうだ。
幸いこの世界は、剣や魔法を使ってモンスターを倒し冒険者として、稼ぐことが出来るテンプレ的な世界らしい。
昔よく読んだ異世界をテーマにした作品によくあった世界だから大変だろうが楽しみである。
もちろん、冒険だけではなく現代知識を利用しての、商人での成功もありだろう。
調味料を色々見つけて、新しい料理で世界を回ってもいい。その時は、米、味噌、醤油の日本人には絶対必要な食材は見つけたいと思う。
他にはオセロや将棋を作って販売するのもいいな。オセロは簡単な作りだから庶民でも買えるように大量作ったり、将棋は、軍で頭を使うのに使えたりしないだろうか。
体が動くようになり俺はまず、冒険者として活動出来るように体力づくりから始めた。 毎日朝にランニングをして、筋トレ等を習慣にした。
初めて半年、体力的には毎朝10キロは走れるようにはなった。魔法に関しても努力はしていた。
魔力そのものは、感じることができたのでそれを全身に纏わせたり、一箇所に集めたりしてとにかく使いまくり夜は魔力切れで寝落ちという日々を繰り返した。これで魔力総量が増えていくはずだが。いかんせん魔法の使い方とかの本も探したが見つからなかった。適当にやって暴発なんてたまったもんじゃない。
そんな日々を過ごし、10才になる日を明日に迎え継承の義を受ける準備を進めていた。継承の儀は近くの教会に、教会から認定された神父がくるらしい。
この継承の義でスキルを授かり、成人までの2年でスキルを使いこなし、自立するのが一般らしい。もちろん全ての人にスキルが、継承されるわけでは無いが我が家では、兄二人もスキルは継承されているらしく、遺伝するというのが一般的な考えらしいから、あとは、どんなスキルが継承されるのかが楽しみだ。
俺は、明日の継承の儀でどんなスキルが、手に入るのかを楽しみにしながら眠りに、ついた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます