第70話 王国軍視察

ティナも涙目から落ち着いて行動を開始する。シルキーは、まだ王室図書館への謁見許可が出てないのでまず城内を探索しながら情報収集などをするらしい。ティナは、さっそく色々仕事があるらしくバタバタ戻っていった。


俺とアリアは、まず軍がどのくらいの強さなのか知るために訓練場を目指した。何人かはいるだろう。


城内は広く道に迷いながらも無事に目的地に、たどりつけた。シルキーに訓練場までの最短ルート調べてもらおう。


訓練場には、年もバラバラで強そうには見えない兵士が10名ほどいた。どうやらここにいるのは補給部隊らしい。

他にもいるが今は物資の確認や補給に回っていてそれ以外のメンバーは戦闘訓練としてここに集まってると。訓練してるようには見えないがな、こんなんで大丈夫なのか?


「おいっあんたらはどこの人間だ?ここは、子供が来るとこじゃないぞ」お〜どこにでもいるもんなんだな。


「俺は、新しく出来た第三王女直轄の部隊だ。まだ部隊名はないがな」


「第三王女直轄だー?こんなどう見ても雑魚が」


「雑魚ねー まっそうだな。実際俺は弱いし、でもさ、あんたみたいな言葉だけの野郎とは絶対負けない自信はあるよ」


「んだとー このガキちょっくら人生の厳しさっていうのを教えてやる」顔を真っ赤にしておっさん兵士がこちらめがけて走ってくる。


確かに弱くはなったけど戦闘経験がなくなったわけじゃない。キンググリズリーは、こんなにのろくない。俺は、半身になり攻撃を避けてついでに右足を前にだしおっさんをつまずかせる。四つん這いになったところでケツに思い切り蹴りを入れる。


「王国の兵士が相手の強さを見誤るんじゃねーよ。年を取れば強いわけじゃないんだ」

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