第71話 残念王女のはずが凛々しい

何だよ、せっかく軍の強さを確認しに来たのにいきなりこんなハズレを引いてしまうとは。まさか他も似たりよったりじゃないよな?


「テメェこのクソガキ舐めんじゃねーぞ いくら強くても一人じゃ限界があるにきまってるだろ。おらってめぇ等もかかれ、こんなガキに見下されていいのか?」


こいつら周りが見えてないのか?俺が、いつ一人で来たんだ?マリアがみえてないのか?あ〜でもこんな汚いおっさんの目にマリアを映したくないよなーって考えていると周りにいたおっさんの仲間連中が言われた通り襲いかかってきた。

ちょうどいい対多数の戦闘にも慣れないといけないだろうし、ついでにスキルもちょっとずついいのあればもらっとくか。


「集団になってもその程度なのか?もう少し本気を俺に見せてくれよ。王国の兵士なんだろ」俺は、挑発をしながら時には避けて時には攻撃を受け止めながらスキルを確認していく。

なるほど何人かいいスキルあるじゃん それじゃいただきます。


そこからは、狙ったスキルを持っていないやつは、軽く打ち身を食らわせて立てない程度にしながら、欲しいスキルを持ってるやつには苦戦するフリをしながらスキルをいただいていく。


今回手に入れたスキルはテイム 魔物使い 統率 水魔法の4つだ 水魔法は前に持っていたから使う分には問題ない。今回新しく手に入れたテイム、魔物使い、統率はきっとあれだな 補給物資を運ぶ際にテイムしたモンスターを使って、大量の物資を運んでいるのだろう。アイテムボックスも珍しいスキルみたいだから持ってるやつもいないのだろう。


お陰でいいスキルが手に入った。モンスターをテイムして育てれば俺たちとって有能な仲間になるだろう


ふー大体倒したかな?いや、倒しちゃってよかったのだろうか?


「あなた達なにをしているのです!!」高く澄み渡る声が訓練場に響く。声のする方向を見ると、残念王女ことティナがいた。


俺は、すぐティナの方を向き膝まづく。今のティナは俺の主だからな。ちゃんと部下らしくしないと。


「この状況はどういうことです?だれか説明しなさい」


『ティナ様発言よろしいでしょうか?此度の件説明させていただきたい』


俺は、ティナに正直に話した。軍の実力を知りたくて来たら喧嘩を売られたのでつい買ってしまい、勢い余って倒してしまった。申し訳ありません。


『ふむ、ナイトの言い分は、わかりました。あなたの処分は追って知らせます。補給部隊の方々はなにかありますか?』


「第三王女様そいつが本当に王女直属の部下なのは本当ですか?」


「はい、このナイトは父である王自ら選んだ私の騎士です。その強さは身をもって体感したでしょ。まだ部隊名は無いですがこれから確実に強くなる部隊です。あなた達も覚えておきなさい」


こんなに凛々しい姿を周りには見せるのに、なんで俺の時には、残念王女の姿をたくさん見せてしまうんだろうか

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