第160話対人戦3
もう一人の俺を作り出し、これで2対1だが正直なところ、これでも剣だけの戦いは不利だろうと実感している。
それだけの実力差がこいつとはあることが、この短時間の切合でわかるくらいやつには余裕がかんじられる。
「どれ2対1での戦いは幾度もあるが同じ思考を持つものとの戦いは初じゃの。息のあったコンビネーションはあっても、どこかに必ず隙が生まれる。だが、同じ思想を持つものならば隙も出来まい。お主がどこまで出来るか見せてみろ」
ふ〜と一息つく、簡単に勝てないことはわかってる。だからこそやれることをやりきってこいつを超えてやる。
囲むように円を描きながら歩き、時には緩急を付けてタイミングを、図る。
レオナルドの足元の影からリルの鼻が見え隠れする。なにかするつもりなんだろうか?すると、ズボンの裾に噛みつき思い切り地面に引き寄せ、そのまま影の中に入り消える。
この、タイミングは逃すことは出来ない。やつは持てる力を、遠慮なく使えと言ったんだ。卑怯だなんて言わせない。
くっと低い声が聞こえると同時に俺達は、同時に駆け出していた。挟み込むように上と下からの同時攻撃を繰り出すが、下からの切り上げを利用して上下からの攻撃が弾かれる。だが、体のバランスは、まだ崩れたままだ。
このチャンスは、逃す手はない。上下だけでなく、左右からも仕掛け、弾かれるを覚悟で双剣を投げつけて防ぐことで出来る隙に俺の背から飛び出し仕掛ける。
流石に、これは意表をつくことが出来たようでかすり傷ではあるが、腕に一筋の切り傷を作り出すことが出来た。
「ほーまさか剣を投げつけて来るとは予想外だったな。それに上下左右の攻撃は見事であった。一つよいか?ワシが、バランスを崩した際に下に引き寄せられた感覚が、あったんだがあれもお前か?」
「さ〜どうだろうな、例えそれが俺だとしても、それは俺の力だろう?まさか卑怯だなんて言わないよな?」
「くはは、そうだな、その通りだな。持てる力は出してこそだ。戦いも盛り上がってきて、体も温まってきたところだ。ここからが本当の戦いだ、一瞬たりとも気を抜くなよ。ここからはワシも速さを1段階上げていくからな。死ぬなよボーズ」
その一声が理解できた瞬間殺気を後ろから感じ身をかがめると、首のあった高さを大剣が横切る。
「よい 良いぞ。今の殺気に気づきすぐ対応せねば今頃ボーズの首はそこを転がって首のない体を自分で見ていたことになっていただろう。ここまで力を、出したのはいつぶりじゃろうな。血が滾って止まぬは」
おいおいやめてくれよ、今でも強いのに更に強くなるなんてこの野郎は存在自体が卑怯なんじゃないのか?
ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星やレビューを少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします。最近調べたら下の下でまだまだ稚拙な作品だなと理解しつつ諦めず書いてやろうと奮起しております。知り合いの方が書籍化など羨ましい努力の結果が出ているので負けていられません。皆様の協力お願いします。こんなふうにしたほうがいいとかあればぜひ参考にします。
https://kakuyomu.jp/works/16817330663200483402
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