第176話善戦
ひとまず一人を拘束出来たので、陣地まで連れて行こうと高台を目指して登っていく。
登っていく中、俺と同じく敵に遭遇して戦うやつもちらほら見えた。今のところ形勢は五分といったところか、いきなりの総攻撃に動揺はしたものの始まってみればみんな落ち着いて敵に対応している。
陣地に戻り敵を捕虜としてひとまとめに置いておくスペースがあるのでそこに連れて行く。
よし、それじゃもう一回行ってくるか、敵一人に対して複数で挑めば勝てる確率がかなり上がるだろう。こうなれば敵を全員倒すのが手っ取り早そうだし。
再び降りていくと、すぐに戦ってるいる途中の仲間に出会ったが、どうやら敵の方が若干強いらしく防戦一方で手こずっているみたいだ。
「さっさとやられちまえよ、まだまだ試合はあるんだからよ。ここで無駄に怪我をする理由にならねえだろ」
「試合がまだあるから負けていいなんてあるわけ無いだろ、少なくてもお前をここで足止めすれば勝つ確率は上がるんだから」
へ〜悪くない考えだな、勝てないなりに考えているわけだ。だけど、どうせなら相手にも試合にも勝ちたいよな。怪我も減らしたいし
「あーもーそんな考え別に聞きたくないんだよ、さっさと倒れて罰ゲーム受けとけよ」
「そうだな、早く終わらせようか。罰ゲームは俺も嫌だから代わりに受けてくれよな」
俺は、相手が強力な一撃を放つ為に大振りする一瞬を見て一気にかけよりカウンター気味に顎を狙って一撃を与える。狙いはうまくいき相手は足から力なく倒れ込み意識を失った
「いきなり悪かったな、少しでも早く敵を減らしたかったからチャンスを狙っていたんだ」
「いや、助かったよ。あのままじゃ勝てる見込みがかなり薄かったから。まだ敵はいるし、今みたいに助けてくれたら助かるよ。こいつは俺が連れて行くから、どうかみんなを頼む」
「あ〜任された。少しでも早く終わらせて勝とうぜ。それじゃそいつは任せた。俺はいくな」
俺は、そのまま声がする方向を目指して、警戒しながら進んでいく。
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