第175話 初戦の結果は
初戦ということもありいきなりの総攻撃に動揺しながらも、まずは目の前の敵に集中しよう
「俺と戦いたかってまじかよ、俺とあんたになんか接点とかあったか?話すのも初めてだと思うんだが」
「そうだな、話すのは初めてだな。だが俺は、この訓練が始まってからあんたをよく見てたぜ。あんたに勝って初日に一番になろうと考えたがあっけなく惨敗。悔しい気持ちもあったがなによりもあんたに負けた自分が許せなかった。
しかも、昨日の格闘戦を見てさらに打ちのめされたんだからな。あんな速さでの肉弾戦を見せつけられるは、しかも相手が女でそいつの方が強いとかいったいどうなってんだよ。
だからこそ、あんたと戦ったら自分の強さがわかるんじゃないかと思ってな。あんたを見つけれたのはラッキーだったぜ」
ここにもバトルジャンキーかよっ!いったいこの国にはこんな奴らしかいないのかよ
「さて、自己紹介はこのくらいにしてととっととやろうか。俺も罰ゲームは嫌だからな、さっさと勝って次の試合に勢いつけさせてもらうぜ」
こちらとしても勝って勢いはつけたいし、負けてやるわけにはいかないな。
話も終わりお互い戦闘モードになる。間合いをジリジリと詰め寄りながら相手の出方を伺う。お互いの間合いに入りいつでも攻撃の間合いに入っていながらいまだ手が出せない。
そんな張り詰めた空気が体感で五分、実際は一分にも満たないが周りから聞こえ始めた戦闘音をきっかけに同時に動き出す。
俺は左で牽制のパンチを繰り出すと相手は左手を全く見ず体を低くしてタックルを仕掛けてきた。
低姿勢からの一撃に耐えられずバランスを崩して、よろめきながら後方に下がるが、相手はそれを見逃す訳無く足下を崩しにかかる。
(やばっバランスを取れなくて今にも転びそうだ。あっちはチャンスだと思ってどんどん攻めてきたやがるな。それならいっそのこと)
俺は一つの作戦を思いつき後ろに倒れ込む、すると倒れ込んだ俺を見てチャンスだと思いあっちも顔から一気に詰め寄ってくる。だけど、それは俺の願い通りだ。
顔が間近にまで来ると、足を使い首を思い切り挟み込みながら相手の体を仰向けにする。首を挟んだ足をしっかり首に固定してどんどん締め付けていく。足の力は腕よりあるのでどんどん呼吸が苦しくなっていく。今俺は、足を使った三角絞めを行っている足の力がどんどん強くなっていくと、激しく暴れていた体が静かになっていく。体の動きがなくなるのを確認して、足の力を緩めていく。警戒しながら顔を覗きにいくと目が大きく開き目が合った。
相手は暴れること無く周りをみると、なにかを理解したのか大の字になり手を出してきた。
「くそっまさかあんな一瞬で落ちるなんて、完璧に負けちまった。ほら、抵抗なんてしないから陣地にでも、どこにでも連れて行けよ」
負けをしっかり認めてくれて、俺の初戦は見事勝利を納めた。
ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星やレビューを少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします。最近調べたら下の下でまだまだ稚拙な作品だなと理解しつつ諦めず書いてやろうと奮起しております。知り合いの方が書籍化など羨ましい努力の結果が出ているので負けていられません。皆様の協力お願いします。こんなふうにしたほうがいいとかあればぜひ参考にします。
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