第116話あなたが師匠か。
俺達は、無事盗賊を連れて帰ってきた。帰ってくるとそこには、たくさんの鍛冶師たちが、列をなして待っていた。
何がとかと思い馬車を、降りるとガタイのいい立派なひげを蓄えたドワーフのおっさんが向かってきた。
「はじめましてだな。ディスはどうだ?なかなか面白いだろ?」誰だこのおっさんは?しかもディスのことを知っている
「自己紹介がまだだったな、ワシははこのあたりを仕切っているドボスってやつだ。ディスから聞いてないか?」このおっさんがディスの師匠か、ナルホドこれはかなりできる人だな。雰囲気が周りにいる人とはまったく違う。
「ディスを紹介してくださりありがとうございます。ディスには大変世話になっています。これからもぜひ一緒に活動させていただきたいです」
「そうかそうか、ディスも楽しくやっているならこれからも一緒に色々なことに挑戦してくれ。それがディスにも、お前たちの為になるはずだ。」
どうやらこのおっさんは本当にいい人のようだ。俺達の為に場所も用意してくれてるし、ディスの師匠だから信用できそうだな。俺と、ドボスの話が一段落すると周りにいた鍛冶師たちが詰め寄る。
「あんたらが、この盗賊をやっつけてくれたのか?ありがとうな、コイツラのせいで鉱山に行けなくて困っていたんだ。他の鉱山もあるが採掘量が減ってきていて困っていたんだ。新しい鉱山だから採掘量も期待できるだろうと考えていたらこの盗賊達が居座ってしまってな。だから俺達は、あんたに感謝してるんだ。俺達は酒の次に鍛冶を、しなきゃ死んじまうようなバカの集まりだからな。」酒の次ってコイツら正直なやつらだな。だが嫌いじゃない。まだたしかあるはずだよな。
「ドボスさんこの人数じゃ、少しにしかならないだろうがドワーフ王のお墨付きを頂いた酒だ。鉱山を、取り返した祝に飲んでくれ」
「おっいいのか?こいつはあれだろ?この前の祭典の時に持ってきたという。王の野郎も気に入ってるみたいだったからな。いただけるのは嬉しいが、こちらがもらい過ぎだな。鉱山も取り返してもらってるし」
「いいんだよ、これからディスには世話になるし、それにそれで満足出来ないなら、俺達になんかあった時にここにいる人達で力を貸してもらえないか。ディス一人じゃどうにもならないことだってこの先にはいくらでもあるんだから」
「そんなことで良いならいくらでも力を貸してやるわい。儂らにとってはディスは孫みたいなもんじゃ。孫が困っているならみんないくらでも力を貸すわい」
ここにいるみんなは、本当にいい人の集まりだな。この人達の役に立ててよかった。
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