第125話不眠はいけません

早速ディスのとこに向かうといつものように楽しそうに槌を持ち小気味良い音で鉄を打ち、色々作っている。


「ディス今日は、お土産があるんだ。これでまた新しいものを作ってもらいたいんだが、その前に確認したいことがあるんだがいいか?」おれは、ディスに、今考えている属性魔法について尋ねる。

 

俺が、考えているのは今回頂いた聖石のように属性を持つ石が他にもあると考えている。もしくは作ることができるのではないかと。


そのような石を使い自分が、持っていない属性でもそれに皆が持っている無属性魔法の魔力を注ぐことで、無属性魔法から対象の属性魔力に変換できないかなと。


「なっなんすかそれ〜、めっちゃ面白そうっす。ぜひぜひ私にやらせてほしいっす。」


ディスが乗り気になっていて心強い。ディスならきっとなにかしらの成果を出してくれるに違いない。そうそう、その研究と属性武器とかを作る為に聖石を出さないと


「ディス、これが今回のお土産になる聖石だ。この石には聖属性の魔力がこもっている。このように魔力がこもっている物を作って魔力を通すことでその属性の魔法を使えるようにしたいんだ。それと、この聖石を使って武器や防具何かを作ってほしい。次に行くのはアンデットが発生するダンジョンだ。ディスの作る装備で、助けてほしいんだ。アンデットはいくら倒してもすぐ復活するが、聖属性の武器を使えば復活させずに倒すことが可能になるからな」


「余った聖石は研究や、新しい開発のに使ってもいいんすか?しっかり研究して色々やりたいっす。もちろん聖石の仕組みが分かれば他の属性にも、応用出来ると思うので、そうしたらやりたいことがまた増えて、もうやりたいことがどんどん増えて眠るのが勿体なくなってしまいますね」


研究をしてくれるのは嬉しいが休む時はしっかり休んでほしいもんだ。


俺の方でも、思いつくことはアドバイスして、参考程度にしてもらえたらいいが、俺のするアドバイス程度ならディスは、ちょっと考えたら思いつくだろうな。この娘は思いつきも半端ないからな、逆にそれが失敗した時は恐ろしいが。

 

以前研究に夢中でしばらく不眠でやっていたら、体の方が、限界を迎えて一瞬意識が飛んでしまった時に色々な薬品が混ざって、服を溶かす薬品が出来てしまい素っ裸で爆睡しているとこを見つけたマリアが助けに行ったら、こぼれた薬品に足を滑らせ薬品まみれになってしまい、マリアも素っ裸になってしまい悲鳴を聞いて駆けつけたみんなが同じように足を滑らせこれまた素っ裸になってしまう大惨事になってしまったのだ。

 この出来事から、研究するのはいいが絶対無理をしない。ご飯には食べに来る。夜は眠るというのを条件に研究が許されることになったのはここだけの話である。


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