第114話久しぶりの特典

「あそこが目的の鉱山になります。入口も一箇所しかなくて、常に見張りがいて警戒を怠ったりしてないです。」


なるほどね、アイツラも馬鹿ではないようだな。入口も一箇所なら、警戒はしやすいしな。敵が来たらすぐに対応出来るだろう。だが、今回は、相手が悪かったな。お前らには、同情するぜ。


俺は、わざと音を立てるように動き盗賊たちがこちらに向かってくるようにしむける。予想通り見張りがすぐ奥に向かい仲間に呼びかけをしているのが聞える。

 だけどこれは想定内、俺はすぐ入口を閉じるように土魔法で壁を作り一部にものを入れやすい穴を作る。ドカドカとこちらにむかってくる音が聞こえてくる。


俺はすぐさま作った穴からヴィオラ作成の立たなくなーる改ではなく、立てなくなーる改をいくつか放り込む、放り込むとすぐに、煙が目の前が見えなくなるくらい吹き上がる。


今回のヴィオラが作った立てなくなーる改は、立たなくなーる改の男を不能にするような効果はなく、名前の通り体が立てなくなる麻痺効果をもつ煙を出す作品だ。この煙を吸うことで最低2時間は、体が麻痺によって動けなるが、意識は、失わないのでなにが起きてるのか理解できるのだ。

 なので、コイツラを麻痺させて今までしてきたことをじっくり後悔させてやろうと考えたのだ。


だんだん麻痺して倒れているものが増えているみたいだが、念には念を込めて、軽く風魔法を使いを鉱山の奥まで立てなくなーる改を送り込む。これで30分放置したら中に入ろう。


「てってめえらか、この仕業はふざけやがって、今に見てろよ。動けるようになったらズタボロにしてやるかぐはっ」


「はいはい、お決まりのセリフありがと、そんなこと言われて動けるの待つと思ってるお前が凄いよ。あんたらも、知ってると思うけど、盗賊になった時点で奴隷落ちしても文句言えないし、被害者だしてる時は生死問わずなんだから。もちろんあんたらは生死問わずだから、生きていられたらラッキーだと思ってよ」


「ぐふっふざけるなよ。そんな簡単に殺されてたまるかってんだ。体が動かなくてもな、出来ることならあるんだぜー、おらー」


悲しいかな、こいつの叫び声だけが周りに響き渡りなにも怒らなかった。それも、そのはずだ。俺が、やつを殴ると同時にスキルを、奪っておいたのだ。そのスキルはあやつり人形(マリオネット)である。このスキルは対象一人を一定時間思いのままに操ることが出来る。効果範囲や時間の制限はあるものの、なかなか強力なスキルで危ないと思ったので奪わせてもらった。スキルを、奪われるとは思いもしないだろうから必死に叫んで、こちらを攻撃しようと必死に殺気を出しながら睨みつけ叫び続ける。


「なーそんなに叫んでどうしたんだ?叫ぶとなにか起こるのか?とにかくうるさいからお前はもう黙っとけ」

俺は、こちらを睨みつけながら叫ぶ盗賊の一人を壁まで蹴飛ばし黙らせる。

 他の盗賊も今の様子を見て、抵抗しても勝ち目がないことを悟ったのか大人しくなった。良かった良かった、これで無駄に痛めつけたり殺さずにすむ。

俺は、持ってきた拘束具とロープを使い面倒だが、一人ずつ縛りあげながら、スキルを、大量入手していく。お陰で新しいスキルがいくつも手に入って喜んで要ると久しぶりに頭の中に声が響き渡る。


《規定のスキル確保を確認しました。特典として貸し与えるもの(ギフト)を与えます》


久しぶりに天の声が聞けたな。しかも、久しぶりの特典ときた、ギフトと言ったがどんな効果があるんだろうな。


(ギフト)仲間と認めしもの1名に自分が保持するスキルを、貸し与えることが出来る。レベルが上がることにより貸す時間や対象人数を増やすことが出来る。


これまた、凄いのが来たな。今後強いスキルを、作り出していけば限定的ではあるが、俺以外にも、仲間が強力なスキルを、使うことが可能になるってことだな。これは、スキル集めを頑張っていかないとな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る