第48話メルヴィスとユミルの談義

「メルヴィス様失礼します あの、レイ様についてお聞きしたいのですがよろしいですか?」


なるほど この侍女はいいですね 王女の為に例え助けていただいた相手でも、力を持つものと分かれば警戒し、情報を手に入れる。


 アリアにもこんなふうに育って欲しいものですが今は恋に夢中で無理でしょうね。どこかでキツく締め直さなければいけませんね。


ゾクッ「アリアどうしました?もっとレイ様の、ことを教えてください」


「はい すいませんなんか寒気が急にして どうしたんだろ?風邪でもひいたのかな?」


「レイ様のことですね なにをしりたいのですか?」メルヴィスはユミルに問う


「あれだけの力の持ち主が今まで誰にも知られないと言うのは不可能に近いとおもいます はっきりいって異常です」


確かに レイ様を知らない人が見たら、憧れか恐怖のどちらかなのでしょうね


「レイ様が、以前いた場所での呼び名をご存知ですか?レイ様は、能無しと呼ばれて小間使いとして、生活されておりました」


「そっそんな 何故です?あれだけの力を持っていて無能とかあり得ないではないですか」


「レイ様は継承の儀でスキルを、得ることが出来なかった事により無能扱いされました。ですが、実はその時にスキルとして認定されず誰も気づかなかった力を授かっていました。

 私も気づいたのは偶然でした、ある力が少し前に目覚めてわかったことなのです レイ様はその力が強すぎることを理解し、無能扱いされながらもその力を研ぎ澄まし今に至ったのです」


ここまで聞いて、どんな風に思っているのだろう?恐怖なのか憧れなのか?ティナ様とアリアは、助けていただいたことで憧れからの尊敬や恋心に、だけどユミルは侍女としての想いが疑念になり、私に聞きに来たのだろう。


出来たら、この旅の中でレイ様を信頼していただきたいものですね。それとは、別にレイ様が起こすこちらを唖然とさせる事に一緒に、なれていただければ

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