第47話 そんな目で見ないでくれ

さて、そろそろここから進もうと思うがいいか?


「はい、ですが行く前に彼等を弔ってもよいですか?」


確かに、彼らは姫を守るために犠牲になったんだから弔っていきたいよな。だが、ここではモンスターが血の匂いに釣られて集まってくるかもしれない


「なー姫様」


「レイ様、姫様はやめてください これから、私達は旅をする仲間になるのです。 そうですね、これからは私のことは、ティナとお呼び下さいます 家族や仲のいいものにはそう呼ばれています」


「う〜ん それでいいなら、そうするが後で不敬罪とかは勘弁してくれよ ティナ」


ハイッと つい見とれてしまうカワイイ笑顔で答えてくれる やばかった もし見とれていたらまたどんな目で じ~……… いや、遅かったな しかも、今回は侍女の目も増えてやがる。仕方ないだろ 男にとって カワイイは正義なんだから


「ティナ 彼らを、弔ってやるならもう少し安全なとこでしてやりたい いいか?」


「レイ様がそれでいいなら、私はいいですがでもどうやって?」


「忘れたのか?ついさっきみせてやっただろ?収納 ほらこれで犠牲になった人は全員連れていける。 時間停止の機能があれば王都まで連れていけたんだがすまん」


「改めてみるとすごいですね どのくらいはいるんでしょうね? レイ様ありがとうございます これで彼等を安全なとこで眠らせてあげることが出来ます」


ついでにエアーグリズリーも収納して、さー出発だ


今日も地道に歩き進め、暗くなってきたので野宿の用意をする。


「アリア、素材は出しておくから2人用のベッドを頼む 俺は寝床を広くしてくる」


「分かりました。ティナ様たちの為に心こめて作らせていただきます」


さて俺は、小屋?家?の改良をするか ヨイショッと ズドンと周りに響く


損傷がないか周囲を見て回ると、口を大きく開き目も開きっぱなしのティナと侍女がいた。馬車だって収納したんだし そんな目で見ないでくれよ。


そんな、二人の後ろからメルヴィスが現れ肩を叩き諦めて下さいとばかりに慰めていた

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