第9話 小間使いの日々

小間使い扱いになると決まり、まずは部屋の移動になった。今の部屋は貴族だから与えられた部屋であって小間使いには不要な部屋らしい。 

 新しい部屋は、今は使われていない離れの物置き小屋だった。 誰も使っていなかったので、扉を開けた瞬間ホコリが舞いあがり喉や目に入りしばらく咳き込みうつむいてしまった。


ホコリも収まり、改めて遠目から部屋を確認する。物は雑多として散らばっているが、広さはある程度有るので整理したら部屋としては使えるだろう。


ここで、試しにクリーンで部屋をきれいにしたいが、いきなりきれいになったら怪しさ全開である

 少なくても信頼できる仲間を二人は作らないとスキルは使えないと考える。 仲間と協力してやりましたと言い訳も出来るし。


部屋で考えていると、メイド長であるメルヴィスが訪ねてきて仕事を教えるので、速やかに屋敷にくるよう促された。


俺は、汚れても大丈夫そうな服に着替えてすぐ向かった。向かった先ではバケツ モップ ホウキが用意されており今日は一日使って屋敷全体を掃除するように言われた。


貴族の屋敷なので、一般的な家とは違い部屋数も広さもまるで違う。メイド長は、若干俯きながら仕事の指示をする。

 これは多分、両親からの命令なのだろう。 メイド長は両親に逆らえず仕方なくしてるみたいだ。 まー嫌がらせくらいはあると思ったからあれだが初日からか〜 はーめんどくさいな

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