第104話お墨付き

ドワーフ王から現状を聞いて第一目標をダークエルフ、第2目標は、第一王子とした。第一王子を、操ってクーデターを起こして国を手に入れた後、周辺国にまで、手を出されたら手の出しようが無くなる。その前になんとかしなければならない。


「ドワーフ王すみませんが、こちらの信頼できる味方を何人か紹介してもらえませんか?流石にこの国に来たばかりで味方が居ない状態で国を救うというのは厳しすぎる」


「ふむ、それは、そうだな。こちらと連携して行動したほうがお互い良いじゃろう。このあと、何人かそちらに紹介しよう。」


「助かります。そうだ、今回こちらへの献上品に特別に作った酒があるんですが良かったら味をみてもらえませんか?もし、王のお墨付きをいただけたら他の人にも、渡す時になにかと助かるので。ドワーフの方は度数の高い酒がお気に入りだと聞いていたので思い切り度数高めてみました。」


「ほー、それは、楽しみなものだな。人族が普段飲む酒では水と対して変わらぬからな。度数が高くなければ酔って楽しむことも出来ん。どれ、今それを持っているなら一口飲ませてくれぬか?今後のことを考えると酒でも飲まんとやっとれんわ」


本当酒に関しては正直な種族だよな。飲んでもらえるならありがたい。俺はアイテムボックスにしまっておいた酒をさっそく出すと


「ほーアイテムボックス持ちか、これまた珍しいの。その、スキルだけでも色々有用じゃろうに、そしてこれがその酒か。どれどれ、どんなものかな。」


瓶のフタを開けてグラスに並々と注ぎ始める。

 一口って言ってなかったか?あれは、一杯のまちがいでは?


「んっ?どうした?そんな呆けた顔をしながらこちらを見て。あー、このグラスか?なに、一口飲んで気に入ればお代わりをするだろうし、度数の高い酒なら一口じゃどのみち物足りないだろうからこれで良いのじゃよ」


なんかもっともらしいことを言ってる気がするが、要は酒好きのおっさんが少しでもたくさん飲むための言い訳にしか聞こえないんだが。とりあえず酒を飲んでもらって感想を聞くとしよう。


「ほ~これは、なかなか良いな。喉が焼けるように熱くなるのにさっぱりしているので飲みやすくなっている。これなら、酔うことも出来ようて。他の者たちにもこれならお墨付きとして紹介しても問題なかろう。とりあえず二本ほどもらえないか?夜に飲むのにこれはよい」


良かった気に入ってくれて、お墨付きもらえたならこれから紹介してもらえる人にも分けてあげたら喜んでもらえるだろう



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