第286話援軍と援軍?3
協力して調理の仕上げに取り掛かる頃にボーナス隊長達がさっぱりした顔で来るが俺の顔を見た途端なんとも言えない顔をしていた。
「お湯加減とかは大丈夫でしたか?うちのメンバー達と入りながら調整していったので悪くはないと思ったんですが?」
「……そっそうだなお湯加減とかは最高だったよ、ただな、あの風呂の内容見ると俺達なんてまだまだなんだなと感じてしまってな、俺達も成長したつもりだったんだがまだまだだなと」
そりゃ、この世界の人にあんなお風呂を思いつくのは無理だろうな、俺には日本での記憶があるのでスパとかを参考に作り上げているからチートだろうな
「あの設備は俺自身こだわって作ったところがあるので驚かせることが出来て俺としては良かったです。ただみなさんがまだまだと感じることが出来ているなら俺は逆に嬉しいです」
「嬉しい?……なんでそんな考えになるんだ?」
「だってその悔しく感じる思いがあるのは成長出来るからです。諦めた人は悔しいとか感情は出てこないと思います」
「悔しい、悔しいか、そうだな。俺達はあの設備を見て悔しいと思った。だからこそよく見て勉強もさせてもらった。俺達はまだまだ成長出来るって今分かったのは良いことなんだな。ありがとう、それにしてもここに来る途中から感じていたがまたいい匂いが漂っているな、またナイト君の料理を味わうことが出来るなんて嬉しい限りだ」
「時間のある時はまた作るんで楽しみにしてください、それに手伝いをしてもらいながら新しいレシピも教えたのでこれからまた期待ですよ」
「それは助かる、我々も新しいモンスターを倒しては色々チャレンジしているが失敗も多いから、確実なレシピを教えてもらえるのは非常に助かる」
新しい料理を作るのは本当に大変だ、モンスターによっては食べれない部位も当然ある、ある程度やっていけばもちろん分かるが、そこまで辿り着くまでの道のりがどれだけ大変なことか、だがこの人達はそれをかなり成し遂げていてきっとモンスター料理の先人として名を残すであろうと俺は考えていた。
「さー今日はせっかくの再会ですし、新しい料理とお酒も少しですが用意しますのでぜひ、食べて飲んで旅の疲れを癒やしてください」
俺は、アイテムボックスにしまっている酒を奥で取り出し、自由に飲めるように並べておく。
そこから、簡単な挨拶をしてさっそく出来立ての料理に舌鼓をうつのであったが、今日はまだ終わらなかった。
「すまない、こちらにナイト様はご在宅であろうか?私はドワーフ王国から参ったものだが先触れとして来たのだが」
どうやらドワーフ王国の援軍もこちらに着いたようだ、しかも先触れを出すということはドワーフ王国の中でもかなり高い位にいる者ということだろう。一体どんな援軍がきたのだろうか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます