第253話いざ闘技場へ
無事に獣王国へたどり着くことが出来た。着く前から目にはついていたが目の前には獣人ばかりだ。もふもふ系もいればフサフサだったり、短毛だったりと毛の種類もだが犬 猫 猿 虎 狼と数え切れない種類の獣人が視界を埋め尽くした。
「さて、無事に獣人国についたわけだが、ここでまず二組に別れようと思う。まずこれからしばらく獣王国で過ごすわけだから拠点が欲しいのだが、すぐには決まらないと思うが目星だけでも作るのと、後はシルキーが、以前から調べてくれていてくれた宿屋が何件かあるからそこに部屋を取ってもらう。それでこの役割はディス、リザ、ヴィオラの3人にお願いしようと思う」
「シルキーさんが調べてくれていた宿なら安心ね、拠点に関しても任せて、私とヴィオラがしっかり見てあげるわ」
「ディっディスもしっかり見るから任せてくださいっす」
ディスが焦ったかのように声を上げながらやる気を見せてくる。
「そうだな、ディスにも期待しているからな。それとさすがに明るいとこで揉め事は起こらないと思うが気をつけてくれよ。絡んでくるとしたら獣人だと思うからやばいと思ったらこれを使ってくれ」
俺はアイテムボックスから真っ赤なボールと緑色のボールを何個か渡した。
「見るからにこの赤いのはヤバそうだと思うんだけど一体なにかな?」
「それは辛味成分たっぷりと凝縮した特製の撃退アイテムだ。ぶつかるなどの刺激で破れて肌に当たればヒリヒリと痛みが走るし、顔に当たればヒリヒリもだが鼻もしばらくは使い物にならなくなる」
「人でそうなら獣人に使ったらヤバそうね、これを使わないで済むことをねがっておくわ。そうなるとこの緑のボールは?」
「そっちは回復薬だな、こっちも普通のより効果を高めているから大抵の怪我なら治せるはずだ。ひどい怪我でもティナが合流するまでの応急処置程度にはなるだろう」
3人の中で多分一番理性的な行動が出来るであろうリザにボールを預けておく。そして、俺とティナとマリアの三人はまずは闘士としての登録をして大会に出れるように準備を始めなくてはならない。
「それじゃ行動開始だ、ひとまず3時間後にまたここで合流しよう」
リザ達3人と一旦別れて俺たちは早速闘士登録をするために闘技場へ向かった。闘技場につくとそこには闘志を漲らせた者たちが幾人もおり、ピリピリとした空気を感じさせた。
「おいおい、お嬢ちゃん2人とクソガキが来るとこ間違ってるんじゃねーか?ここはお前らみたいなガキが来る所じゃねーぞ」
いやいやそんなお決まりいらないから勘弁してくれよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます