第67話 俺たち仲間だろ?
王との交渉も無事に済み、これからどうしようか?部屋の外では、俺はいまだに誘拐犯で、王に殺されそうな状況だと思われているはずだ。
「さて、近衛兵が誘拐犯では周りが納得せまい。此度の件が解決次第周りに説明をする故一度死んではくれぬか?」
おいっこのおっさんが信用出来ると言ったやつ誰だよ 殺す気満々じゃねーか やるならやってやるぞ簡単に殺せると思うなよ。
「待て待て、殺すと言ってもフリだけじゃ。そんな身構えて殺気を出すんじゃない。ティナも後ろからワシを刺そうとするんじゃない。まったく」
どうやら、殺すフリらしい 紛らわしい言い方しやがって。
「お主はティナに付いてゆけ この後ろに王族のみが知る秘密通路がある。それでティナの部屋に行けるだろう。それとこれを3人とも付けるがいい」
渡されたのは3つの指輪だった。どうやらこれは姿を変える魔道具らしい。俺たちは、姿を変えてこれからしばらく過ごすことになるらしい。
あとは、どうやって死んだことにするんだろ?と
見ていると血の入ったビンを取り出し周りにバラマキ、腰に挿してある剣にも血をかけあたかも死体のない殺人現場が出来上がりだ。 死体については、王直属の近衛兵に片付けさせたことにするらしい。
「さー行け 我が娘の近衛兵よ」そうさせてもらおう。部屋についたらじっくりこの残念王女に話を聞かないといけないしな。
俺は、ティナの後ろに付いていき迷路みたいな道を迷わぬようにしっかり後を追いかける。五分ほどしたら部屋に着いたらしい。
「さーレイ様無事に着きました。それと近衛兵のしゅう……いだ、いだだだぁ ごめんなさい 許してください 痛いからそのコメカミを締め付ける腕をはーな〜しーで〜」ま〜今はこのくらいで許してやろう ふざけたことを言ったら追加でお仕置きだが。
「どうして黙ってこんな作戦を取った?俺を信用出来なかったか?おれたちは、仲間だろ?」俺は静かに、怒りを含んだ声で問いかけた。
「あのですね そのですね、前日の女子会で最後の方に決まってですね。単純に伝え忘れです。テヘッ」このあと、姫らしからぬ声が響き、その声にびっくりしてアリアが起きた。もちろんアリアにもお仕置きをして声が響いたことは言うにかたらずだった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます