第221話俺はオセロ王になる

 収穫祭も終えて次の領地宣伝の為に娯楽を提供するために次に作ろうと考えているのは、リバーシーであるいわゆるオセロだ。


 オセロは8✕8マスを交互に黒と白の駒を相手の駒を常に挟むように動かし挟まれた駒を自分の色に変え最後に駒が多いほうが勝ちというシンプルなゲームだ。


畑近くの森を伐採して土地を広げつつ伐採した木を使ってオセロの駒や盤を作ることで領民に新たな仕事を与えることが出来る。


「これはまた面白そうなことを考えますね、ぜひやってみたいです」


この話を聞いたティナは乗り気だった。


「もし、これが成功したら私の方から父に話して王都での販売路を確保してみせます。いえむしろ今から話をしていいかもしれません。常に娯楽は貴族に求められていますがこれが成功して平民にも行き渡ればどれだけの収穫が獲られるか見当もつきません」


ティナの頭の中では成功路線が出来上がっているらしい、国王に宣伝も出来たらかなり成功する確率が上がるだろう。


「国王に宣伝するなら貴族用の高級品と平民用のお買い得品を作って格差をつけたら貴族達は喜んで買いそうだな」


「え〜貴族は見栄をはって高いものを買おうとしますから取れるところからたくさん取って平民にもたくさん行き渡るようにしましょう。」


「そうと決まれば早速作ってみよう。まずは高級品から手を付けてみるか」


「待ってください、まずは平民用からでいいので一つ作ってしまいましょう。私達がやり方を覚えれば父に直接やり方を教えてあげることが出来ますから。そして父に圧倒的勝利をして見下してやるのです。こちらにたくさん迷惑かけたんですからそれくらいは許されていいでしょう」


ティナの闇の部分が顔を出している。絶対敵に回したくないな、怒ると怖いし


「まーやり方を覚えるのはいいことだから教えるし作るけどあまりやりすぎないでくれよ。お世話になってるんだし、その……お義父さんになるから仲が悪くなるようなことは勘弁してほしい」


「もうナイトさんは優しすぎますよ。だから父も色々無理してくるんです。こんな時はやり過ぎるくらいしないと割が合いませんよ。もし心配なら私がやったと言えばいいですから」


「作るならディスも遊びたいです。絶対おもしろいです。それでみんなでたくさん遊んでみんなで対決してディスが一番になるです」


うん、まずはみんなと一緒にルールを覚えてだれに聞かれても大丈夫なようにしていこう。それからオセロ王を決めれば盛り上がるに違いない。


俺はコツも分かるし、初代オセロ王に俺はなる

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