第75話 抱きつくな

さて、久しぶりの土魔法だな。感覚は忘れてないはずだけど『ブロック』よし、問題なく出来た。


まずは、まとまって、ある程度の人間が入れるようにブロックで、いつも通り穴を作りながら、周りをコーティングしてと。


「ナイト君、君はなにをしてるんだい?こんな穴を作って?一人でこんな穴を作れるものなのかい?」


補給部隊の隊長のボーナスさんが、こちらが気になったのか話しかけてきた。


「この穴は俺が、考えた魔法で作ってます。機会が、あれば教えますよ?意外と役立つはずなんで。ちなみに、この穴は秘密ですが楽しみにしてください。みなさんに後悔はさせませんよ。」


「そうなのか、まーまだ初日なんだ。あまり無理はしないようにな」穴のことは、気になりつつも出来上がるまで待ってくれるらしい。話の分かる人でよかった。


女性陣用の風呂は今作ったブロックで小屋を作り、そこに作ってあげよう。それと、もう一つ小屋を作ってあれも作ってみるか?この世界にもあると思うが。


ちょっと休憩をしながら、周りにある岩などを回収していく。でかいやつは、少し小さいサイズに、割りひとまとめにしておく。


ボーナス隊長に、薬草を少しだけ、分けてもらった。これで準備はバッチリだ。


それじゃいつも通りやりますか。アリアを呼び風呂の用意をする。今回からは、俺も手伝いをする。久しぶりに水魔法も使えるようになったしな。こうやって常に使うことで魔法レベルも上がりやすくなる。


風呂も目処がついたので、今回は新しいのに挑戦する。新しく作った小屋の真ん中に柵を作りこぼれないように岩を置いていく。周りはブロックで囲む。もらった薬草を上に吊るし、岩に火魔法を使ってガンガンに熱する。

 岩全体が真っ赤になるまでやったらそこに水魔法で水をかけてやれば一気に蒸気が発生してサウナの完成だ。


ボーナスさんに、風呂とサウナが出来たことを伝えると目が輝きすぐ向かっていった。サウナ自体は、やはりあるらしく使い方は分かっていた。


みんな風呂とサウナに感動して上がるたびに感謝の言葉や勢い余って抱きついてくる連中もいた。喜ばれるのはやっぱり嬉しいな。だけど、男に抱きつかれて嬉しいわけないだろ


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