第129話お披露目
新たな武器を手に入れたことだし、性能チェックとダンジョンの下見を兼ねておれは、マリアとダンジョンに来ている。
今回は、下見と武器の試しなんで一階層をゆっくりみて回りながらアンデットを倒していくつもりだ。他にもリザの作った結界やヴィオラの聖水もしっかり試して報告するつもりだ。
「それじゃ一階層だけだけど油断だけはしないように行こう、なにかあればすぐに撤退するから、遠慮なく言ってほしい。試しが終われば万全の用意をしてまた来るんだから」
「はい、ナイト様の邪魔にならないように、私頑張ります。でも、私だってただ見るだけの女じゃありません、いつかナイト様に頼られるくらい強くなりますから見ててくださいね。」
俺のなかでは、マリアは充分以上に頼れるパートナーなんだけどな。マリアがいなければ、無事で済まなかったことなんていくらでもあるし、でもマリアがやる気を出してるんだし、ここは応援しておこう。
「頼りにしてるよ。マリア、君が強くなればなるほど俺だけじゃなくみんなを守っていく事が、出来るからぜひこれからも君の力を貸してくれ」
「はい、私の力は、ナイト様の為にありますから私なんかで良ければいくらでも力を貸します」
うん、頼もしい言葉だ。それじゃダンジョン探索を始めようじゃないか。
ダンジョンに入ると辺りは暗くジメッとした雰囲気が周りを包み込む、この暗さは厄介だな。光の確保は最優先に、考えていかないといけないと考えていると(ライト)マリアがライトと唱えた瞬間、光の球が、いくつも宙に浮かび周りを照らし、先程の暗さとはうってかわってずいぶん先の方までみえるようになった。
「ティナ様に光魔法を習って最近覚えた魔法なんです。ダンジョンに行けば先の見えない場所もあるかもしれない。そんな時は、この魔法で仲間を導いてあげるといいと」
ティナには、感謝だな。確かにダンジョンなんだから、このくらいは予想しておかないと駄目だったよな。「ありがとうな、マリア助かった。おかげでこの先に進むことが出来る、これからも頼りにしてるよ。」
「はい、私これからもナイト様の為に頑張ります。さっさ行きましょう。ダンジョンはこれからなんですから」マリアはやる気になってくれたのか先行してダンジョンを見てくれてる。
「ナイト様この先どうやらモンスターがいるみたいです。どんなモンスターかまではわかりませんが備えておいてください」マリアの言う通りこの先からモンスターの気配がする。しかも、一匹や二匹ではないようだ。うーう〜と低いうめき声とグチュっグチュとなにか腐ったようなニオイと音を鳴らしながら姿をみせた。
現れたのは目的もなく、いや目的はあるのか、こいつらは、目の前の生あるものを襲い、生を貪りくらい尽くすゾンビなんだから
「よし、コイツラは俺が相手をする。マリアはなにかあった時の為に聖水を用意して待機しといてくれ。さ〜お前らの欲しがる生きの良い獲物だぞ、どんどんこい。」挑発が聞こえたのか分からないが、俺を獲物としてアイツラに選ばれたらしい。さ〜新武器のお披露目といこうか。いくぞ、クロス・クライノート
武器を両手に構えまずは、普通に双剣として相手をしてみる。さすが聖属性の武器だ。触れるだけで抵抗なく切り裂く事が、出来る。廻りには奴らの肉片が飛び散っていく。コイツラなら一式の双剣だけで大丈夫だな。だけど、もう少し試させてもらうぞ。
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