第122話阿吽の呼吸

「お待たせ、マリアの方は大丈夫か?」おれは、すぐさまマリアのとこに駆け寄る。


「大丈夫です。幸い攻撃は単調でしたので、耐えるだけだったらなんとかなりました。」


良かった。マリアのとこにいたモンスターはゴブリンライダーだった。このモンスターはウルフにゴブリンが乗り素早い動きでこちらを攻撃してくるのだ。


「さー他にも、モンスターを狩りたいし、早く終わらせよう。二人なら問題ないよな?」


「はい、ナイト様と二人でしたら、こんなやつ楽勝です。たくさん倒して素材を持って帰って、ヴィオラさんやディスちゃんを喜ばせてあげましょう」


「マリアやつに向かって魔法を頼む。逃げた方向に俺が、向かって倒すから」


「はい、では行きます3.2.1ファイヤーボール」マリアが放ったファイヤーボールはゴブリンライダーの右側足元に着弾しそれを避けるように左側に向かって飛び出してきた。

 飛び出してきた瞬間に、俺も駆け出し着地のタイミングを狙って、再び短剣に風の魔力を通して、切れ味が上がった短剣を一気に振り抜く。スーと抵抗なくゴブリンライダーを切り裂く。

 やはりこのくらいのモンスターなら抵抗なく切り裂くことが出来るんだな。倒すだけなら効率が上がって助かるな。スキルを奪う前に殺してしまうから気をつけないといけないけど。少しでもスキルを確保していこう。マリアとなら出来そうだ。


「さすがナイト様、その短剣は先日ディスさんに作ってもらったものですね。凄い威力ですねー。一太刀で瞬殺なんて」


「いや、マリアの狙いも良かったおかげだよ。避けて向かってくる場所がわかりやすかったから簡単に倒せた。」


その後マリアとのコンビネーションもだんだん息があって、出会うモンスターを倒すスピードがあがっていく。もちろん出会ったらスキルを奪うようにした。これで、勢いで殺してしまう前にスキルを確保出来るようになった。


お陰でスキルも色々集めることが出来た。戻ったらみんなと相談して、どんなスキルを合成しようか考えてみよう。


マリアとの息も、今回の戦いでかなり上がったし、これからは、戦闘がどんどん楽になるだろう。新しいスキルを手に入れたら一緒にトレーニングしないとな、出来ることの出来る幅は確実に増えるだろうし、一時的にとはいえスキルを付与出来るようになったからみんなにも、色々スキルを練習してもらおうかな。攻撃だけでなくサポートが出来るスキルを作れたらぜひ試してもらおう。

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