第215話貴族への対応
ドワーフ王が今にも騒いでる貴族の元に駆け寄ろうとしていたので周りに怪しまれないように気をつけながら止めて少し離れた所に移動する。
「申しわけありません、このような騒ぎをお見せしてしまいすぐにこちらで対応いたしますのでドワーフ王はもう少し様子をみてもらえませんか?」
「何をいうあの馬鹿な貴族はどうやら我が国の者のだとわかっているのにこのまま騒がせていれば国の沽券に関わる。それにあのマヨネーズはお主が作ったものであるのに何を勘違いしているのか勝手に我が国で作った物だと言いおって、ここはワシ自ら出向かねばならんであろう」
かなり興奮気味のドワーフ王を必死に止めながらどうしようか考えていると人だかりの中に今の事態を収めるにふさわしい人物がいるのを見つけた。
「良い所に来てくれた、悪いが今起きてる騒ぎを止めるために3人の力を貸して欲しい。すぐに他の二人を連れてきてくれないか?」
俺が見つけたのはさっき別れたばかりの料理人の1人だ。
「この騒ぎってあの貴族みたいな人が起こしてるやつですかね?凄い人だかりになってきてますが」
俺は簡単にわかっている範囲で事情を説明する
「なるほど、あの人はあの時の晩餐会に来ていた人なんですね。料理を認めてもらえるのは嬉しいですが勝手な決めつけで騒がれるのは料理人のプライドとしても許せないですね。あくまであのマヨネーズはナイトさんが教えてくれたもので俺達が作ったものでないので、それに必ず俺達はあのマヨネーズを超えるものを作り上げると決めているんです」
料理人のプライドかいいなそれでこそ一緒にやりがいがある。共に新しい物を作り上げてこそ技術の向上や新しい発見に繋がるんだ。
「よく言ってくれた。簡単に超えさせるつもりはないから覚悟しとけよ、それでだあの貴族をなんとか止めたいから協力して欲しい。とりあえず主催者として話を聞きに言って時間を稼ぐからその間に残りの二人を連れて俺のとこに来て欲しい。このさいだからマヨネーズや今出している新しい料理は俺が考案したものだと公表してレシピも公開する。レシピを公開することでたくさんの人に新しい料理に挑んで欲しい気持ちもあるから」
「レシピの公開は俺が止める権利は有りませんし、新しい料理に挑む人が増えるのは嬉しいことですから」
「よし、そうとなればさっそく動き出すとしよう。今は口だけだがこのままなにも進展しないことで周りの誰かに手が出てしまったらそれこそ大きな問題に発展してしまう。それにそうなったら俺にはこのドワーフ王を止める自信はないし、あの貴族もひどい目に合ってしまうだろう。ま〜すでに何らかの罰が与えられるのは決まりだろうがな」
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