第101話王の思惑
新しいモンスターにも色々出会えてスキルもちょっとだが増えた。今回嬉しいのは、耐熱と耐寒を手に入れたことだ。
途中距離は短いが砂漠地帯がありそこで手に入れることが出来た。この2つがあれば気候が変わっても耐えることが出来るだろう。
他には擬態、投擲、気配察知、鷹の目、跳躍を手に入れた。この擬態は砂漠の砂に、混じって姿を隠して奇襲してきたサンドカメレオンから手に入れた。
これは自分の周りを保護色で包み周りから姿を見えづらくするスキルだ。気配も消せば簡単にバレないだろう。跳躍はそのまま通常より高く飛ぶことが出来る。
他は以前にも手に入れたことがあるので使い方などは自然とわかる。
今後はスキルもどんどん合成していきたいから色々モンスターを倒していかなければ、または悪党から奪うかだな。
そう考えると、冒険者になって盗賊の討伐はスキル集めには最適なのかもしれない。治安もよくなり、俺は強くなれるんだから。
今俺たちは、ドワーフの国まであと3日のとこまできている。その間に騎士の二人に俺の技術を教えてみて、少しだがブロックを使えるようになってきている。これは、やって感覚を体に教えるしかないからとにかく根気よく続けて欲しい。
俺も野営の見張りを交代して、気配察知を使ってレベルが上がるようにがんばっている。日中には鷹の目で周りを見ながら進むようにしている。気配察知も併用しているので奇襲とかで戸惑うことはなくなった。
「さて諸君、ドワーフの国まで、もう少しの道のりだ。着くまでは油断せず進んでいこう。そこでだが、ここで王より賜った言葉をナイト君たちに伝えたいと思う。
ここ最近ドワーフの国できな臭い動きがあると密偵から報告があった。これと言ってはっきりした動きがないから断言できないのが心苦しいところではあるが、もし、なにか怪しいことがあれば命を優先して皆が無事に帰ることを優先して欲しい。だがもし、ドワーフの国の助けを出来るなら助けてやって欲しい。命を大切に言っておきながら矛盾してると思うがドワーフの王は、私の数少ない友人の一人である。助けられるなら助けて欲しい。どうかナイト君の力を貸してくれ」
は〜あの王様報酬と言いながら極秘の依頼じゃないか。しかも、ここまで来たら今から帰るとも言えないしな。これは、帰ったら追加報酬は必須だな。
きな臭い動きか、色々パターンがあるよな。クーデターに鍛冶師の反乱、民衆のデモなど、考えれば色々出てきそうだが、安易な予想は動きを鈍らせることになるから、今は情報集めを優先かな。ここからは、すれ違う人も増えるだろうし、話が聞けそうな人がいたら聞いてみよ。こちらの食事を提供したら割りといけそうな気がする。
よし、残りの道も油断せずいこう
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