第145話 クリスマス記念 ifもしかしたらあるかもしれない世界
「ねーナイト今日は暇かな?家のお母さんがたまには、ご飯に来なさいってしつこくてさ」
ご飯を、誘ってくれるこの子は幼馴染のマリアだ。家は、両親と仲が悪く一人暮らしをしている。
幼馴染ということもあり、マリアとその母のシルキーさんとは、昔から仲良くさせてもらっている。一人暮らしが、始まってからも実の両親より心配してもらい色々お世話になっている。
「うーんいいのかな?確かに最近行ってなかったけどお世話になりっぱなしで申し訳なくて」
「もう気にしなくていいんだよ。家だってお父さんいないからお母さんとふたりきりだから、勇斗が来てくれると賑やかになって嬉しいんだから」
「それなら、久しぶりにお世話になろうかな、シルキーさんのご飯久しぶりに食べたいし」
「わっ私だってお母さんに料理習って上達してるんだからね、もう昔の、私じゃないんだから」
昔、マリアの料理の練習ってことで、試食を手伝ったことがあるんだが、何故か3割くらいの確率だが炭化したものが出来上がってしまうので、若干ロシアンルーレットになっていて怖かった時期がある。
「今日は、お母さんが全部やってくれてるから大丈夫だからね」
俺は、マリアの招待を受けて今日は、マリア宅でご飯をいただくことが決まった。
「あらあら久しぶりねーナイト君寒かったでしょう、もうご飯も用意してあるから食べましょ。今日はナイト君の好きなビーフシチューを用意してあるから」
「お久しぶりです。最近はなかなか来れなくてすいません、久しぶりにシルキーさん特製のビーフシチューだと聞いたら一気にお腹が空いてきちゃいました」ぐ〜と恥ずかしい音が部屋に響き渡る
「すっすいませんお腹なっ鳴っちゃって」
「いいのよ、それだけ楽しみにしてくれるなら作った甲斐があるというものだわ」
「はい、シルキーさんの料理はいつも美味しくて最高です」
「だったら、これからはもう少し食べに来てくれたら嬉しいわ。マリアと二人だけだと寂しいのよ」
「はい、よければまた食べにこさせてください」
「ナイト君が来るならまたマリアに料理教えてあげないと行けないわね。あの子大丈夫かしら?」
「もうお母さん大丈夫だよ、ナイトにも言ったけどもう昔の、私じゃないんだからね」
「あらあら、そのセリフが本当かどうか今度確かめてあげるわ」
「ところで、二人はクリスマスはどうするの?私はもしかしたら、仕事になるかもしれないから出来たら二人一緒にいると助かるわ、ご飯代ももちろん出すし。どうかしら?」
クリスマスか、確かに予定もないし、ご飯が食べれるなら助かるな
(くっクリスマス勇斗と二人きりなんて、お母さん何考えてるのよ、まったく。わっ私と勇斗はまだそんな仲じゃないんだし)
「もし、他に呼びたい人が、いるなら呼んでみんなでクリスマスパーティーしてもいいわよ」お母さんがこっちをちらっと見てニヤける
(絶対お母さんわざとだー、もう許さないんだから、後で問い詰めなきゃ)
いつも、二人だけの静かな食卓が今日は3人で賑わっていた
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