第35話 追放宣言 メイド親子も出ていきます
朝になり目が覚めると身動きが取れない なんでだろうと周りを見ると、アリアが一緒のベッドで抱きついて幸せそうな顔で寝ていた。
昨日の夜のことを、思い出しながら頭を抱えてしまう けっして、アリアとむふふなことはしてはいないんだが アリアの告白を受け、マトモな返事も返すことが出来ず固まっていると、アリアの方から
「返事はすぐにはいりません それに、私はこれからはレイ様専属のメイドとして、付いていくつもりです ですからその旅の間にレイ様を私に惚れさせてみせます 私は有能なメイドなんで言ったことは実現させてみせますよ 覚悟してくださいね」となんとも可愛らしくやる気に満ちた顔で宣言して頬にキスをしてくる。
は〜 昨日の状態から立ち直ったのは嬉しいことだが女ってこの年からでも凄く強いんだな
「レイ様、私昨日そのまま寝てしまって その〜身だしなみを整えたいのでお風呂使わせてもらっていいですか?」
アリアも女だから、やはり気になるよな あれならクリーンを使ってきれいにしていいんだが クリーンできれいになるのと、お風呂できれいになるのではまったく違うらしい。
そもそも入浴じたいが、貴族でもごく一部の贅沢なのでそれが日常になりつつあるアリアには、もはや入浴しないという選択肢はないのだろう。『レイ様も一緒に入ります?朝から気持ちいいですよ♡』アリアは、無意識なんだろうがその言葉はヤバイから気をつけてほしい。
俺は昨日入ったからということで、遠慮して上に戻るとそこにはメルヴィスが少し離れた距離でソワソワしながらまっていた。
「レイ様おはようございます 昨日は、その あっアリアとそのー」
あーあれだよね メルヴィスは人を見る目があるし娘のことだからアリアが俺のことを好きだってことは気づいていてもおかしくないな
なんと、説明したらこれは正解なんだろう アリアに手を出したというのも問題しかないし 手を出さないのも意気地なしみたいな風に言われかねない。
「はっきり言おう アリアには、手を出してはいない いないが一緒にベッドでは抱きしめながら寝た 昨日辛いことがあったらしく泣いていたから慰めるのも含めて」
俺は、正直に言った ここで嘘をついてもややこしくなる可能性があるなら正直に言ったほうがマシだ
「そうですか アリアの気持ちは、わかりましたか?あの娘は一途な娘ですからどうか無下にはしないであげてください」
これは、母としての素直な言葉なのだろう おれはメルヴィスの目を見て ハイと頷いた
「今日こちらに来たのはこんな話をしにきたのではないです 当主様がレイ様をお呼びです クソガ、ゴホン次期当主であるお兄様も一緒に話があると」
今間違いないなくクソガキって言おうとしたよな 昨日アリアを襲おうとしたから確かにそうなんだが、つまりメルヴィスも昨日の件はしっているのだろう
そもそもアリアは、昨日どうやって逃げてきた?メルヴィスが助けに入り逃げれたんじゃないのだろうか だからメルヴィスはクソガキと
俺は身だしなみを整えて、すぐに屋敷に向かった 親子二人で話があるってことはつまり追放する気なんだろうな ついに来たか 俺自体はいつされても良かったんだが追放かー
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