第56話 スキルイーター覚醒2
アリアとティナの頑張りで血と最低限の傷は塞ぐことが出来たが、レイは意識を戻さない。
「傷の修復助かりました。あとは、こちらで対処します。」またレイ様の声で違う何者かが答える。
「動作確認 動作不良 体の損耗率許容オーバー スキルホルダーの命の保持の為スキル強制覚醒 保有スキルの七割を代償にユニークスキル スキル食らい(スキルイーターを強制覚醒) 一時的にスキルに愛されスキルを施す物(スキルマスター)に強制進化これによりスキルを分解 再構築 自動再生 錬金術 爆熱魔法 人形使い(ドールマスター)を構築 人形使い(ドールマスター)の効果でスキルホルダーの肉体を操作します』
私達は、なにが起こっているか分からなかった。レイ様の体をなにか別の物が操り、この事態をなんとかしようとしていることだけしか理解出来なかった。スキルホルダーと言っていたから、それは、レイ様のことだろう ならあれは、スキルが自我を持つというの?そんな話聞いたこと無い。私達はただ見守ることしか出来なかった。
「人形使い(ドールマスター)の効果確認 これよりスキルホルダーの障害を排除します。」
キンググリズリーがこちらを見る。再びあの玩具が向かってくることに喜びを感じているかのような目だ
レイ様が動き出す アイテムボックスからコーティングしたブロックをいくつも出す。キンググリズリーもいきなり出てきたブロックに警戒を示す。
大量に出したブロックに触れ形を変えていきます。まるで円柱のような形ですが先が尖っています、次に変形したブロックが入るくらいの筒を一瞬で作り上げていきます 一つ出来上がるとそれを素に大量に出来上がっていきます。
キンググリズリーは、様子を見ていましたがこちらに向かってくる様子もないこちらを見てイライラが限界に達したのか四つん這いになり、その太い両足に力を込めて一気にこちらに駆け抜けてきます。
レイ様は慌てる様子もなく作った筒に変形したブロックを詰め込みます。そして筒をキンググリズリーに向けて一言『爆熱』ズドーンと体に走る音の衝撃で倒れてしまい耳を痛めてしまいます。
キンググリズリーの方を見ると、砕けたブロックが肩にめり込みかなり後ろの方まで飛ばされています。どうやらブロックを凄い威力で飛ばしてダメージを与えるものを作ったみたいです。あまりの威力と音に私達は、距離を取ります。あんな物を何度もそばで味わったらキンググリズリーより先にたおれてしまいます。
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