第281話 方針
女性陣の入浴タイムが終わり疲れ切った体にムチを打ちながら起き上がり入浴を交代する。
汗をしっかり流して熱めの湯でしっかり体をほぐしながらこれからのことを少しだけ考えてみる。実際ティナの姉と目が合った時のことを思い浮かべるとなにか不気味な気配が感じ取れた。あの時はそのままティナとの会話が始まったが次はあの三人を一度に相手しなければと思うと正直頭がいたくなるが俺一人で考えてもダメな時はみんなを頼ろうと思い入浴を終えた。
「さてそれじゃ詳しいことを、聞かせてもらおうか」ユリウスが真剣な顔で問いかけるので正直に全てのことを話すことにした。
「なるほどな、つまり元凶であるあの姉妹二人とマーケドックを倒す必要があるわけだな。勝算はどのくらいあるんだ?」
「はっきりはしないが、少しでも勝率を上げるためにやろうと考えていることはある」
「ほーなにか考えがあるようだな聞かせてみろ」
「まず一つ頼みたいことがある。なるべく多くの魔石を集めてもらいたい。集めた魔石を利用して今回は遠慮なしの武器とかをディス、リザ、ヴィオラの3人で作って欲しい。そして3人には暴食の相手を頼みたい。恐らくだがあの力を吸い取る力は接近しなければ使えないと考えるから、とにかく距離をとって徹底的にダメージを与えるように考えてほしい」
「分かったです。リザと2人でたくさん作るです、あまりに危険だと辞めた作品があるので完成させるです」
「私は、相手を弱らせる薬とかを考えてみるわ、あと治療薬の増産をしておく」
ひとまず三人についてはこれでいかせてもらおう、しかし危険で辞めた作品と聞くと少し怖いな、あとでどんなやつか見に行こう。それと新しい武器の構想もあるので話してみよう。
「次に、ティナとマリアの二人に色欲の相手を頼みたいと思う。あちらの能力とかは未知数だが二人のコンビネーションでなんとかしたい」
「大丈夫ですよナイト様、それに元々私が相手をするつもりだったのでマリアが一緒に戦ってくれるなら心強いです。内と外からの連携で必ず倒して見せます」
「わっ私もティナ様となら心強いです。ティナ様を外からサポート頑張ります」
「ならマリアには私の背中を任せるわね、2人で頑張りましょう。それに、今回の件を解決出来たら立派な功績になるでしょう。元々闘技場で名前を売るのが目的でここまで来ましたが、それよりもわかりやすい功績を残せます」
「確かに功績としては充分な価値があるだろうな、そして最後にマーケドックは俺が相手をする。あいつにはシルキーのこともあるから、必ず生かして捕らえないと」
「お母様………ナイト様お母様のことお願いします。ナイト様なら必ず出来るって信じています。お母様もきっと」
「大丈夫、必ずなんとかしてみせるから、それにこれを解決してシルキーには伝えないといけないことがあるからな。ティナとのこともだが、マリアとの結婚についてもちゃんと話さないと」
「はい、必ず話しましょうね。きっとお母様喜んでくれます」
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