第162話王子とレオナルド

レオナルドがこちらに付いたことがわかると残った兵士は特に抵抗などもせず降伏してきた。

 レオナルドの実力は、兵士達の間でも伝わっておりこちらに向かってくることは一切無かった。そして、王子の前に立つ。


「おのれ、おのれ、おのれレオナルド〜貴様、貴様分かっているのか、この私を裏切ってまともに生きていけるとおもっているのか〜」


「んっどうにもならんじゃろ?今のおぬしは一人じゃし、そもそもお前自身そこまで強くないじゃろ?ずっとそばにおったワシが、いいんじゃから間違いない」


「そんなこと、どうでもいい。私こそは王家の血を引く人間だ、王のいうことを聞くのは民の喜びであろう。レオナルドお前も死ぬ寸前のとこを助けてやり更に戦場にて重宝してやったからこそ、その強さと今の居場所があったのであろう。それをどの面を下げて敵に寝返ってやがるんだ」


「確かに、あなたに助けられ私は、今の居場所を手にしたのは確かだ。しかし、あなたは良き王では無くなった。以前なら例え敵であろうと生かせる命は救おうとしていたあなたが、最近では皆殺しにしろとの変わりよう、そして今回は自分の父である国王を殺し国を我が物にしようするクーデターじゃ。ワシもいつまでも戦いの日々は悲しきものがあった。

 終わりの見えない日々に慣れてしまっていた、じゃがこやつらがワシに新たな道を照らしてくれた。このタイミングを逃せばもうチャンスは二度と無いと感じたのじゃ。このまま投降するのであれば殺しはせぬ。幸い民には犠牲は出ておらんしな、だが抵抗するならば容赦はせぬ、救ってもらった恩として一撃で救ってやろう。さー選ぶがよい」


王子は力なくその場で倒れ込み焦点の合わない目で遠くを見つめしばらくその場を動くことは無かった。



ただいまカクヨムコンにラブコメと異世界ファンタジーで参加しています。初めての参加ですが、次へのモチベーションなどを上げるために少しでも順位を上げたいのでフォローや面白いと思えたら星やレビューを少しでもいただけたら歓喜のダンスを踊って次の話も頑張れます。皆様の応援お願いします。最近調べたら下の下でまだまだ稚拙な作品だなと理解しつつ諦めず書いてやろうと奮起しております。知り合いの方が書籍化など羨ましい努力の結果が出ているので負けていられません。皆様の協力お願いします。こんなふうにしたほうがいいとかあればぜひ参考にします。


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