第121話 何言ってるかわからねぇよ
「マリア、そっちに一匹使ったから足止めを、頼む。ここのを片付けたらすぐにそっちに向かうから」俺は、オークの攻撃を防ぎながらマリアに、叫ぶ。
「急がなくても大丈夫です。足止め程度なら、今の私でも出来ますから、ナイト様はしっかりその豚野郎を始末してから来てください。」
おーおー言うね。まー確かにこの、オークはブヒブヒとマリアを見て汚いあれをぶっ立てて襲おうとしていたからな。口が悪くなるのは仕方ないのかもしれない。
ここは、早くケリをつけて、マリアのとこに行くとしよう
「ぶひっぶひーブフッブー ぶひー(この小僧がお前ごときにそのメスはもったいないんだ、さっさとおれによこせ)」
絶対こいつなんか気に食わないこと言いやがったよな。何言ってるかは分からないがなんかムカツクわ。
「ブヒブヒうるさいな。俺は、お前と同じ豚じゃないんだからそんなの分かるわけ無いだろ。俺に、なにか伝えたいなら、人の言葉を覚えてからにしろ」
俺は、ディスに作ってもらった新しい短剣を構えて、短剣に風の魔力を通す。ミスリルをメインに作ったので魔力伝導率が高く属性魔力を武器に纏わせやすい。風の魔力を高速回転と微細振動をさせて、切れ味があり得ないくらい鋭い電動ノコギリみたいにした。
豚野郎が、棍棒を振りかぶり襲ってくる。おれは、短剣を、構えて衝撃に備えるが、衝撃が襲ってくることはなかった。短剣に棍棒が当たった瞬間音もなく切れてしまい、俺に当たることはなかった。
豚野郎も軽くなった棍棒を見て、唖然としている。それもそうだろう、俺自身びっくりしているしな。切れ味が、やばすぎるな。
俺はすぐに、攻撃にうつる。豚野郎も持ち手しか無い棍棒を放り投げて右手で殴りにかかる。俺はその攻撃をしゃがみこんで避けて腕を振り上げる。すると肘から先が抵抗なく切れてボトッと落ちる。
「ブッブヒー ブッグヒグヒ(何なんだ。その切れ味はふざけるなー)」切れた先を押さえながら後ろに飛び下がり、背を向けて逃げ出そうとする。
豚野郎もさすがにこの切れ味はやばいと感じたのか逃げに走ったな。だけど、逃げるってことは、勝てないと思ったからだよな。そうやって後ろを見ないで逃げるなら残念だが、終わりだ。殺す前に〈スキルイーター〉(堅牢)を確保、このスキルは、防御力を底上げするスキルだな。このスキルを使って防御力を上げるスキルを合成しよ。よし、これでマリアのとこに行けるな。あっちはどんなモンスターかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます