第6話、祝!脱ボッチ!僕にも仲間ができました。
受付に戻ったコウは、受付嬢に報告と推薦状を渡した。
「すっごーい。やっぱり見る目あるわワタシって~!」
鑑定で見てたからスキル持ちなのわかるからでしょ?なんて思っていると、
(マスター。違いますよ。
この世界の鑑定はレベルに応じてなんですけど、
そこまで全部見れるわけではないんです。
せいぜいレベルと職業と固有スキル位です。
ユニークは高レベルの鑑定持ちしかわかりません。
この受付嬢達の鑑定レベルはせいぜい2なので 、マスターの情報を全ては視れてないですね。)
そうなんだ。
でも見る目があるって直感的な事かな?
女性怖っ!!
「怖くないですよぉ!
怖いって顔に出てます!」
また心読まれた…
俺そんなに顔に出てるかな?
不思議に思うコウだった。
「ギルドカード出来る間にギルドの説明しますね。あっ!?その前に名乗って無かったですね。
失礼しました。私の名前はラテ。受付嬢兼Bランク冒険者ピチピチの20才でーす。」
ピチピチって....
言葉のワードセンスはヤバイが、20才は若いな....
俺の精神年齢はアラフォーなので歳を聞くと緊張する。若すぎて...。
「綺麗なお姉さんだからって緊張するなよ!少年!」
少年じゃない。中身は中年だ...。
「とりあえず説明するわね。
ギルドにはFランクからSランクまであるわ。
少年は推薦状あるからDランクからだけど、…………」
長々説明を聞いたが要点にまとめると、
・ギルドカードは公の身分証明書として使う事が出来る。
・ギルドは登録している冒険者に、依頼と言う形で仕事をさせる場所。
・ランクあって、一定数依頼をこなすとランクが上がっていき、より報酬が良い依頼を受ける事が出来るようになる。
・依頼にはおもに「討伐」「採取」「護衛」「特殊」といった物がある
・冒険者はいつでも素材の買い取りを行ってくれる。
・ギルドカードを持ってる冒険者は税金を払う必要が無い。買い取りや報酬の一部などが税金として差し引かれている為である。
・1年間ギルドからの依頼を受けないでいるとランクの降格、さらに除名になる可能性がある。
・ギルド館内のケンカは罰金または降格、除名される。
というものだった。
「ありがとうございます。よく分かりました。」
「君達はいい子ですねぇ~♪
ギルドにはむさ苦しい奴ばっかりでさ、
話なんて聞かない奴ばっかり。プンプン」
ん?
君達?
俺に仲間なんていないぞ?
ふいに横を向くと、一緒に試験を受けていた賢者のアルトがいた。
ッ!?
ビックリしたぁぁ!?
隣に居るのに全然気づかなかった。
影薄すぎでしょうが!?
入院した時に食べた病院食くらい、薄いわ!!
「...や、やぁ。」
アルトは頬を赤めながら挨拶してくる。
「お、おぉ....。」
何!?
何で頬を赤くして恥ずかしがってンの!?
もしかして好きなの!?
俺の事好きなの!?
勘弁してよぉ....。
[異世界に転生したら逆ハーレム!]
~男と男のラブゲーム~
そんなタイトルぜってぇ売れねぇよ?
いや、一部の方には絶大なる人気になるかも....。
コウは失礼な妄想をしていると、
(マスター。
彼はどうやらパーティーを組んで欲しいらしいですよ。)
ハッ!?
思考が妄想で別次元にトリップしてた。
パンティーを組みたい...?
(マスター...。)
コホンッ!
パーティーかぁ...。どうしたものか...。
(良いじゃないですか?
どうせマスターはボッチだし。)
相変わらず失礼な事を言うね天ちゃんは。
でもパーティー組んでメリットあるかな?
(マスターにもメリットありますよ。
彼は賢者なのでこれから様々な魔法を覚えます。
マスターのスキルと非常に相性は良いですね。)
...なるほど。彼にもメリットがあると?
(彼アルトは、
後衛なので前衛が欲しいのと何故低いレベルで高レベルの魔法が使えるのか?
という知識欲にかられてるのだと思います。)
さすがは賢者だな。
まぁ悪い奴じゃ無さそうだしいっか!
パーティー組んでみよう!
俺は軽いノリでそう思った。
「あ、あの良かったら僕と一緒にパーティーを...」
「良いよ!」
やべっ!
食いぎみに行きすぎたかなぁ...?
「よ、良かったぁ...。
断られたらどうしようかと思ったんだ。」
「俺はコウ!よろしくな!」
「僕はアルト。ヨロシクね!コウくん!」
「良いねぇ~青春だねぇ!
お姉さんキュンキュンしちゃう♪
はい!これ冒険者カード!」
渡された冒険者カードには、
コウ・ タカサキ
LV8
ノービス
冒険者ギルド支店アバドン
と書いてあった。
冒険者の街なのに支店なんだってツッコミは入れなかった。
「無くさないようにね。
無くすと再発行に金貨3枚かかるから~」
高っ!?
絶対無くさないようにしよう!と心に誓ったコウであった。
アルトと2人で冒険者ギルドを出たところで、
「今後の打ち合わせの為にご飯でも食べに行かないか?」
「う、うん!」
「アルトどこか知らないか?
俺はさっきアバドン来てさ、街の事何にも知らないんだ。」
「なら僕が泊まってる宿屋に食堂も併用してるのでそこで良い?」
「良いね!ついでに部屋空いてたら俺もそこの宿を取るわ!」
そう言って二人は宿屋に向かったのだった。
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