第13話、俺...告白します。




ボス部屋の前で休憩している俺達は、

それぞれステータス確認をしていた。




アルト(15)LV5→18


職業・賢者

・HP220/220・MP200/1440


ユニークスキル

「英知の書」

スキル

鑑定LV1→3

魔法

ファイアアロー LV4

ウォーターボール LV4

ウインドカッター LV4

ライトニング LV5

ヒーリングLV3

キュア LV1

リカバリー LV1

プロテクション LV1→2


合成魔法

ワイディングスタン LV1→2

トリプルスピアー LV1→2

ワイディングライトニング LV1→3


バッシブスキル

・魔力増大LV2→3・魔力回復LV2→3



「コウ君!凄い!

レベルの上がり方が半端ないんだけど!

もうどうしましょう!?」


「アルト、落ち着け。

それは普通は4~5人のパーティーで行くダンジョンを、

2人でクリアしてるんだからレベルの上がり方も変わるさ。」


「そうだよね!

あぁ~!!本当うれしいなぁ!」


アルトはレベルの上がり方に興奮冷めやらぬ感じだった。


「俺も見てみるかな...。」


(マスター。

見やすいように使わなそうなスキルは表示してませんので。)


「ヴォイス。ありがとう。」


鑑定。


コウ タカサキ(15)LV8→18


職業・無職

・HP900/1200・MP800/1000


ユニークスキル

「ミヨウミマネLV3」 「英知の書(仮)LV2」


オリジナルスキル

「ヴォイス」


スキル

上級剣術(仮)LV7

「一閃LV3」

オリジナル技

「一閃乱舞LV1」

魔法

ファイアアロー LV4

ウォーターボール LV4

ウインドカッター LV4

ライトニング LV5

ヒーリング LV3

プロテクション LV1→2


合成魔法

ワイディングスタン LV1→2

トリプルスピアー LV1→2

ワイディングライトニング LV1→3


バッシブスキル

腕力 LV1→3

鉄壁 LV1→3

回避 LV1→3

集中 LV 1→3

体力new LV1

魔力増大 LV2→3

魔力回復 LV2→3



「コウ君もレベル上がったね~!

MPなんて僕に近いじゃないか!

他は僕の鑑定が低くて見れないけど...。

本当にコウ君はスゴいね!」


「あ、あぁ...。」


俺は悩んでいた...。


(マスター。どうしました?)


アルトに全て話そうかどうかって迷ってるんだ...。


(ワタシは話しても問題ないと思います。

これからもパーティーを組んでいくなら尚更です。)


そうなんだけど...。

でも...。


俺はアルトに僕のスキルを盗んでるじゃん!って言われて嫌われるんじゃないか?

それに俺が異世界人って分かったら気味が悪がられて、パーティーを抜けてしまうんじゃ無いのか?


そんなマイナスな思考が俺の中でぐるぐる回る...。




パチン!



頬を叩かれた気がした...。

(マスター!!

いい加減にしてください!!)


.....ヴォイス?


(良いですか!?

ここからボス戦なんですよ!!

そしてここまでマスターの背中をずっと守ってたのはアルトですよ!

アルトなら受け止めてくれます!

アルトを信用信頼してください。

そしてマスターも覚悟を決めてください。)


...そうだよな。

何を悩んでるんだ俺は...。


アルトが居たからここまで来れたんだ!

お互い命を張って。

ボス戦も、そしてこれからもお互いの命を預けるんだから、

秘密なんてあったらダメだ!

アルトに俺の秘密を告白しよう!


「アルト...。

お前に話さないと行けない事がある…。」

「どうしたの?改まって...。」


俺は全部アルトに話した。

・違う世界で1度死んでこのクラウディアに転生してきた事。

・ユニークスキル「ミヨウミマネ」の事。

・そのスキルでアルトの魔法を全部使える事を。


「.....。

やっぱりね...。

僕もコウ君は特別なユニークスキル持ちなんじゃないかなと思ってたよ。」


アルトが始めに不思議に思ったことは、

ギルドの試験の時だ。


試験の最中に試験官ゴルドが使った、

「一閃」。

あれは上級剣術を覚えてないと使えないのに、コウは普通に使ってた。

新人冒険者ではありえない。

そこでアルトは考察した。

彼は特別なスキルの持ち主で、

例えば1度見れば取得できるようなスキルなんじゃないかと。


流石に魔法まで見ただけで覚えられるとは思って無かったけど...。


それに異世界から転生ってまるでおとぎ話の伝説の勇者だな...。

それならレベルの割にステータスが高いのは納得出来る。

なるほど...。実に面白い...。

ますますコウ君に興味が湧いたよ!


「コウ君!

打ち明けてくれたのは嬉しいよ。

そこまで考えすぎなくてもいいんじゃないかな?」


「で、でも嫌じゃないか...?

アルトが一生懸命考えて作ったオリジナル魔法を、俺は見ただけで使えるなんて...。」


「少し悔しいけどね。

でも、それがコウ君だけのユニークスキルなんだからしょうがない。

スキルは平等に与えられるけど、

もらえるスキルは平等では無いんだ!」


「...えっ!?」


「一般のスキルは努力でとれるのもある。

でもユニークスキルって言うのは自分の内側を具現化したものなんだ。

スキルに具現化出来るのは何か条件が有るみたいだけど...。

ユニークスキルを否定するってことは、

自分自身を否定するって事になるんだよ...。」


「そうなんだ...。」


「僕はコウ君には自分自身を受け入れてもっと強くなって貰わなきゃ困る!

なんたってパーティーメンバだからね!

この際だからいっぱい強者からスキルをコピーして、

世界最強の前衛になっちゃえ!

僕は世界最強の前衛を支える、

世界最強の後衛になるからさ!」


俺はアルトのその言葉に胸が震えた。


「アルト!!」


「コウ君!!」


パシッ。


2人は世界で一番熱い握手を交わした。




このクエスト終わったら僕もコウ君に全てを伝えよう...。

アルトはそう思った。



(青春ですね~!ロマンですね~!

ワタクシもしっかりマスターを支えますよ!)


ヴォイスもありがとう!

これからも宜しく!


(はい!ご主人様の為に頑張るにゃん♪)


だからどこでそんな言葉を覚えて来るんだ!!


(ヒミツだにゃん♪)



一息付いたところで、


「アルト!ボス攻略の作戦を考えよう。」


「そうだね。」

「何かいい案はないか??」


「コウ君はさ、神龍の咆哮ワイディングライトニング使えるよね?」


「あぁ。使えると思う。」


「なら、

コウ君が神龍の咆哮ワイディングライトニングを使って、

もしうち漏らしがあったら僕がカバーするよ。」


「了解。

今までの逆パターンって事だな!」


「うん!

僕も少しならMP回復してるから魔法使えるし!」


「わかった!それじゃ行くか!」





ギィー.....。


2人はボス部屋の扉を開けた。


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