第39話、蜘蛛は苦手…




ラテが加わり俺はラテに鑑定・全をした。


ラテ(20)LV78

獣人とエルフのハーフ

職業レンジャー(盗賊シーフ弓使いアーチャー

HP 4800

MP 7200


スキル

・遠視・罠抜け・短剣術・弓術・鑑定・算術


・気配察知・魔法弓生成・風の弓


魔法

・風魔法全・樹魔法

バッシブスキル

・集中・回避



さすがAランク冒険者だな...

それにしても、獣人とエルフのハーフとは...

 

(訳ありっぽいですね。)


まぁ、そうでも本人が言わない限り俺には関係はないけどね。

(そうですね。)


「ラテはアルトと一緒に後方から支援をしてくれ。」

「分かったわ。弓が得意だから任してね!」


「ラテさん!一緒に戦えるね!」                       


「うん!頑張ろうね!」


「頼むから戦闘中はイチャイチャしないでくれよ。」

「し、しないよ!」「するわけないでしょ!」


「そんな事私の目が黒い内はさせないわよ!」


リアが本気の目で言っている。

ってかアルトばっかりハーレムやん...

ズルい...

「ゴング、俺達は頑張ろうぜ!!」


「?分かっただ!」

ゴングはなんの事だか分かってはいないようだった。


「ラテ、ここからボス戦だけどモンスターは何がいるんだ?」


「10階層のボスは死の毒蜘蛛キラータランチュラね。」


「それ一体だけなのか?」


「いつもならね... ここ最近異変が続いてるから何が出るかわ分からないわ...」


「そうか...取り合えずボスの部屋の前まで行くか!」


俺達は危なげなく進んで9階層をクリアして、ボスがいる前の扉にたどり着いた。


「皆、準備はいいか?」


皆頷き俺は扉を開けた。

中に入るとそこら中、蜘蛛の糸が張り巡らされていて異様な雰囲気を醸し出していた...


「気持ち悪いな...俺、蜘蛛苦手なんだよ...」


「え...?コウ君、何で今言うのさ...全然準備出来てないじゃん!」


「あはは... ごめん。この蜘蛛の糸、燃やしてもいいか?何か気色悪くて...」


「いいんじゃないかな?でも、ちょっと待って...水の壁ウォーターウォール!」


そう言うと俺達の目の前に水の壁が出来上がった。

「コウ君の魔法の威力が高いから防御しとかないとこっちに被害が来そうでさ...」


失礼な...

俺だってちゃんと威力の調節位できるわ...


(信用されてないですね。プププ)


笑い事じゃないんだけど...


俺はやるせない気持ちになりつつも、糸だけ燃やす位の魔法力を練った。


「かなりの蜘蛛の糸の量だからこのくらいかな...?



業火の暴風フレイムストーム。」


放たれた魔法は巨大な火炎の渦は、次々と糸を塵に変えていった。そして糸に隠れて気配を絶ってた蜘蛛達が次々と燃やされていく。


「うげぇ。気持ち悪いな...」


「コウ君ちょっとやりすぎじゃない...水の壁してても熱がすごいよ...しかも、さらっと新魔法だし...」


「ソンナコト言ったってしょうがないじゃないか。」


「何そのしゃべり方...アンタやっぱりキモいわ!」


リア...暴言キツイ...


糸の火が消え奥の方に進んでいくと大型の蜘蛛のモンスターが待ち構えてた。


「デカイ!キモい!」


「兄貴!落ち着くだ!」


(マスター!大丈夫ですか?鑑定してください。)


やだよ...めちゃめちゃキモいじゃん...

アイツ鑑定したら、俺の目が腐るかも...


(いい加減にしなさい!!)


キーン!っと脳内にヴォイスの声が響いた。


そんなに怒るなよ...

やります。やればいいんでしょ...


(最初からそうしてくれればいいんです。)


ヴォイスはスパルタなんだから...


鑑定・全!




デス・タランチュラLV 85


HP 14000

MP 8000

アビリティ

・産卵・鋼糸・粘着糸・視野全・腐食の酸


弱点



「なぁ、ラテ。ここのボスってキラータランチュラじゃなかったけ?」


「そうだけど、どうしたの?」


「俺の鑑定・全だとデス・タランチュラに見えるんだが...」


「な!?」


ラテも急いで鑑定をした。


「何で中級ダンジョンにAランクモンスターが出るのよ...」


「最近の異変のせいだろうな...やっぱり強いのか?」


「ええ...あの鋼糸は防具を簡単に切り裂くし、粘着糸で動きを止めて腐食の酸で止めを刺してくるわ。視野がめちゃめちゃ広いから攻撃も防ぐし厄介なモンスターね...」


「そうなんだ。でも大丈夫じゃない?アイツ弱点は火だし、俺とアルトの火の魔法で一発だったりして...」


「コウ君。残念だけど僕、火の魔法はそこまで強くないよ...」


「大丈夫!魔法は創造力だって教えたばっかりだろ!アルトは賢者なんだから出来るよ。」


「自信ないなぁ...」


「しょうがないな。俺が模範になるから真似して見て。」


俺はアルトに見せて覚えさせようとした。


あれ...

これって俺のユニークスキルじゃない?

と一瞬疑問に思ったが

それは言いっ子無しの方向で...



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