第3話、俺!空気を読んで街に行く。
よぉしこの調子で行こう....。
ゴブリンを5匹倒したところでLVが上がった。
(マスターおめでとうございます!
初めてのレベルアップですね♪)
ありがと!天ちゃん♪
ステータスはどれくらい上がるんだろ?
「ステータスオープン」
コウ・タカサキ(15)LV2
職業・無職
・HP50・MP40
ユニークスキル
「ミヨウミマネLV1」
スキル
投石(仮)LV1
ギフト
鑑定
収納
神の加護
チュートリアル
おぉ~!結構ステータス上がるんだなぁ。
と喜んでると天ちゃんが、
(まだ序盤ですからこんなものですけど、
マスターならもっともっとステータス伸びて強くなりますよ!)
本当に!?
それは今から楽しみだ...。
それからゴブリンを狩りまくった。
100匹は狩ったんじゃなかろうか?
(マスター...。そろそろ街に行きませんか...?
レベルも上がったし、
スキル持ちのゴブリンなんてここら辺では滅多に居ないんですよ。)
確かに最初にスキル持ちのゴブリンに出会ってから今まで出会わなかったな...。
後少し、最低でもレベル10にはしておきたいんだ...。
前世でロールプレイゲームする時もそうだったけど、
最初の街に行くまでに強くしておきたいタイプでさ...。
(.............はぁ。....そう....ですか.....。)
何故に天ちゃんが疲れてるみたいな声を出すんだろう?
戦ってるのは俺なんだけどな....。
天ちゃん。
そういえば倒したゴブリンの素材とかこの世界のお金ってどうなってるの?
(あっ!?説明するの忘れてましたね!テヘ!)
忘れてたのかよ!?
(お金から説明するとマスターが住んでた日本とは違います)
どんなふうに?
(はい!クラウディアでは銅貨、銀貨、金貨、白銀貨、白金貨となってます。
白銀貨、白金貨は一般的に滅多に見れないとは思いますが。)
なるほど。
物価とかは街についてから調べれば良いか。
(で、さっきから
散々とか...
強調するところ天ちゃん...
嫌味っぽいよ。
とりあえず収納を確認してする。
お金は金貨6枚、素材はゴブリンの骨と牙が100ちょい入ってた。
「この素材って売れるの?」
(はい。冒険者ギルドで買い取りしてもらえますが、最弱なので安いです。最弱なので。)
ちょいちょい毒を吐く天ちゃん…
そんな事は気にするべからず。
「そっか!ならもう少し倒そうかな?
LV10までどれくらい倒せばいいかな?」
(.............。)
(....................................。)
あ、あれ?天ちゃん...?
(..........。)
(.....................500匹。)
天ちゃんは嫌そうに答えた。
本当に嫌そうだな.....。
これは早く次に行けってことだよね。
しょうがない、空気読むか.....。
5、500匹はさすがに多いし、
日も暮れちゃうよね。
今日はもう街に向かおうか?
(......!?
そうですよ!そうしましょ♪)
お、天ちゃんの機嫌が治った。
良かったぁ~。
あのままずっと不貞腐れてられたら空気が重くて俺が病んでしまう。
そう、俺は空気が読める大人なのだ。
って元が38歳だから当たり前だ。
なんて脳内一人で会話した。
天ちゃん街までどれくらいなの?
(そうですね。1時間位ですね)
1時間かぁ~。のんびり行こう....。
程なくして、街が見えて来た。
「おぉ~!結構でかい街だなぁ。」
(はい。ここが冒険者の街アバドンです)
門の入り口まで行くと衛兵が立っていた。
呼びとめられるかな...?
なんて思いながら素通りしようとしたら案の定、呼び止められた。
「おい、お前!見ない顔だな。
身分証はあるのか?」
「いや無いです...。」
(マスター。
ここは無くした事にしましょう。)
さすが天ちゃん。
俺は天ちゃんの言う通りにした。
「すいません。
ここに来る途中モンスターに襲われて...。
その時落とした見たいです。」
通じるか...?
「そうか...。それは大変だったな。
最近はモンスターも増えてきているからな...。命あるだけ良かったな。」
通じた~!
「身分証は冒険者ギルドで作るといい。そこで発行できるから。」
「その...この街の冒険者ギルドってどこにあるんですか?」
「ギルド?
ギルドは真っ正面に建っているあのデカイ建物だよ。」
丁寧に教えてくれるなんて衛兵さん優しいなぁ...。
「ありがとうございます!」
俺は衛兵さんにお礼を言い、門を無事に通り街を眺めた。
「おぉ~。ここが冒険者の街か...。」
中世ヨーロッパって感じだな。
行ったことはけどテレビで見てた風景に近い。
さすが異世界ファンタジーだなぁ...。
天ちゃんいわく、冒険者の街アバドンは人口約10万人。
人口の半分が冒険者っていう生粋の冒険者の街である。
他の街ではせいぜい10%位らしい...。
そんな話をしながら歩くこと10分。
俺は冒険者ギルドの前まで着いた。
立派な門構えに思わず、
「本当にデカイ建物だな...。」
声が出てしまう。
ここから、始まるのか俺の冒険ライフが...。
俺はウキウキした気分でギルドの扉を開けるのだった。
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