第2話
聖剣を折ろうとするも、
自爆する悪魔
「やりますね…
この世界にも多少は脅威というものが
ありそうですね。」
諦めたのかポイって聖剣を投げ捨てた。
(え?なにおき?)
(多分自爆www)
(調子のるから)
(いまだ勇者!やっつけろ)
(けど武器ないぞ!どうすんだよ!)
(それより、タンク、魔法少女ちゃん
無事でいてくれ!)
(いや無理だろ、医学ちょっとかじってるが
あれはもう時間の問題…)
(希望ないこというなよ!)
(いますぐ搬送したら命だけは助かるんじゃ?)
(誰か孫を助けてれ!!
なんでもお支払い致す。わしの命と
引き換えにでも…、だからお願い致すじゃ!)
いろいろなコメントが流れていく中
「お前だけでも逃げろ!!!」
と勇者が叫ぶ。
「えっ?」となる聖女
「済まない、さすがに好きな子には死んで
ほしくない。転移まで時間を稼ぐ…だから…」
転移は転移石をもって
転移先をイメージしなければならない。
完全にイメージリンクするまでに熟練度
がある者でも2.3秒は最低かかる。
ましてや、こんな混乱してる状況では
もっと時間は掛かるだろう…
それと幼馴染の勇者が聖女に突然の告白をした。
だが…
「いや、逃がしませんよ。ふふふっ!」
自爆で切断された足が生えてきた悪魔
悪魔には再生能力があるみたいだ
「ぐおおおお!!!!」
っと雄叫びをあげる悪魔。
先ほどより体格が一回り大きくなり
3メートルくらいになる。
「ふう。先ほどは油断しましたが
全力でいきます。」
変身したのか?
余裕な態度から全力ではないとわかってはいたが…
悪魔の圧力が更に増し、
勇者の僕や聖女は絶望で顔が真っ青になり
転移のためのイメージや身動きすらできず
呼吸すらも忘れていた…
明らかにこの悪魔は別次元の強さだ!
前衛をしてる勇者の僕は近くで余波を浴びたせいか
「うああああああ」と絶叫し
半狂乱と失禁をし、
そのまま泡を吹いて気絶してしまった。
仕方ないといえば仕方ない
先ほどは逃げろと言ってはくれた。
それだけでも勇者はいい奴なのは
世界中が知ってる。
誰も情けないとは思わないし思えない。
聖女が泣きながら
「助けて…お願い…誰か…」
か細い声がドローンを通して視聴者ながれる
(これ現実だよな…)
(多分世界の終わり。)
(ダンジョンから悪魔出てくるんだろうなあ…)
(世界が蹂躙される未来予想図II)
(孫を…わしの孫を助けてくれんか?)
(わたしの娘を…)
と、世界が絶望としていた。
「それなりの成果に、魔王様も
お喜びになられるでしょう。
軍勢を率いてこの星を支配していかねば!
四天王としても最弱と侮られたわたしの株は
あがるでしょうよ!あーはっはっは!!!」
と声高々に笑う悪魔
涙が溢れて止まらない聖女
こんなはずではなかったって…
ちゃんボスも倒したのに…
凱旋をと、意気揚揚にさっきまでしてたのに…
もう助からないだろう…
意識があるのが一人になり悟ってしまったのだ。
周りを見ながら虚ろな目で涙を流しながら
「パパ…ママごめんなさい」
と、ずっとぺたんと座っていた聖女。
だか…
聖女が立ち上がる。
足はガクガク震えてる
今にも意識が飛びそう…
顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだ。
「おや?」
悪魔は悦に浸っていたが聖女に気づく。
聖女は回復とバフ特化だ
基本的に攻撃の手段は無い。
だが!なんと、聖女は拳を握った
「許さない…!!」と小さい声をあげる聖女。
悪魔はそれを聞いて大爆笑
「あーはっはっは!!わたしとやり合うとは
実力もわからない下等生物ですね。
殺気だけで多分あなた死にますよ?」
「それでも、最後まであがいてみせる!
世界中が見てくれてる!
今は無理でも絶対にいつか…
いつか…力を合わせて
厄災に立ち向かうと立ち上がるはず!
だからコレは最後のあがき!
未来を配信を見ている視聴者、いや、世界の
みんなに託すために!」
(涙でまえが見えない)
(立派だよ!聖女様)
(おれも微力ながら立ち向かう)
(世界で力を合わせれば)
(もういい逃げろ)
(頼む死なないで)
わたしは、誰かどう見ても自殺志願者だろう。
本当は逃げたい
だけど、この仲の良い
命をかけて探索したメンバーは裏切れない。
まあ、パーティーメンバーから天国で、なんで
逃げなかったんだって、どやされそう。
もう、パパやママにも謝ったし
わたしの決意は変わらない!
あとは任せました世界の皆さん!
「参ります!!!」
っと悪魔に駆ける聖女。
武器は非力な拳のみ
(やめろー)
(みたくない)
(さすがにもう…)
(おちます)
「死になさい!」
と、悪魔がだるそうに蒼炎を出した瞬間
また、まばゆい光が!!
ドシンっっ!!!!と地震と間違うような地鳴りが
ダンジョンに、いや日本に、いや、世界に響いた。
そこに黒い禍々しくも反射で
鏡面のようになる
美しいフルプレートアーマーの人物が光の中から
降臨した。
そして小さい声で一言
「美しいな」と
聖女に向け言葉を放ったのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
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