第11話

「あ、失礼わたしはこういうものなのだが」

と徐々に猫背になるギルドマスター

黒騎士の圧に冷や汗、腰がどんどん低くなる。


そしてあたまをを下げながら名刺をわたす。


「うむ」

頷きながら受け取る黒騎士


「ここに用があって来られたのか黒騎士殿?」


「ああ…」


「お伺いしても…? 一応ギルドマスターという立場があり、

ある程度のご要望にお答え出来るかとは」



どうしよう 家出ついでに遊びに来ましたって

とても言えない

だがチャンスだ 

さっきのペットで騒がせたことは

有耶無耶に出来そう 


「くくっ」 つい笑みが溢れた


「うっ」ギルドマスターは恐怖していた

どんな無理難題がくるか

いや日本のためになんとかクリアせねばと

そもそもあの勇者パーティーの恩人 

いや日本の恩人なのだ

そういう考えは失礼であろう

と自分にいい聞かせていた。


「…」


「…」


「いや、まあ、その、なんだ」


「は、はい」



く、なにが、正解だ 

有耶無耶に出来るインパクトな用事は…


あ、前の暴漢に襲われた少女、

あの子たち大丈夫だったかなあ


心配しに様子を見に来た


でいいか?


「様子をみにきた」


「この国のかな??」


「ああ、あ?」

適当に、相槌をうったら最後声が裏返った



「う、いえなんでも」

冷や汗がさらにでるギルドマスター


しまった踏み込みすぎたか…

だが、あながち間違いではなさそうだな

日本の様子を見にきてる

偵察? いやあれだけの武力だ 

あまり意味はないだろう

この国に価値があるか見に来てるのか?

なければ他国にいくという脅しか?



え、なにあの子たちの様子みにきたのに

国? 国民みんなってこと みれるわけないよー

スケールデカすぎて 誰が誰か全く知らんし

自国民ですら誰もわからんのに


なんか汗ダラダラかいてるし風邪か?

移されたら嫌だし そうそうに立ち去ろうと

ギルドマスターに背を向けると



「待って頂いきたい黒騎士殿」


「わ、わたしに案内を

案内をさせては頂いけないか、

満足出来なかったらわたしの首を

差し出してもいい だから」


振り返る黒騎士

「いらん」


絶望にうなだれるギルドマスター


え?なになに?首なんかもらって

嬉しいわけないじゃん

俺生首コレクターかなにかに思われてるの?

どうしたらそうなるの

ねえ教えて


まあ案内は… はじめてだし道にまようし

この世界の金はないから

このおっさんから借りパクするか


案内したがりなギルドマスター

ギルドマスターって本物かなあ

なんか怪しく思えてきたし


「クビはいらん

あ、案内は気分次第だが少しならされてやる」

超絶上から目線な俺氏

まあ許してくれ おれは王子 

偉そうに偉ぶる教育を受けている

だが、素はコミュ症なんだ。


− − − − − − − − − − − − − − 

読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m

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