第75話 ダンジョン下層24〜27階層


いまは魔法少女とダンジョン配信中のオレ。


「…」


「…」


(はじまってるよ?)

(おーい!)

(魔法少女ちゃんパーティー新しく組んだんだ)

(勇者パーティー抜けたからな)

(見に来たよ!)聖女

(パッとしないFクラスの男め!

補欠らしいなwww )勇者

(孫を、よろしくお願いしますじゃ)学園長



無言からはじまる配信

挨拶とか決めてないし、

配信に向けてする気もないオレ。



同接は10000くらい

下層24階層攻略にしては多いほうだろう

ほとんど魔法少女のファンや知り合いと

いったところだろうか。


魔物はキメラだった。


魔法少女がオレの後ろからファイアした。

オレは前衛 

後ろを一目も見らず駆けた。

頭上に振りかぶり斬撃を繰り出す。

刃が直撃する瞬間に 

血塗られた愛刀とファイアが重なる

まるで秘剣 焔だった。

キメラは一撃で蒸発。

お互い一言も発してない 

だけど…

完璧なタイミングとチームワークだった。


(す、すげえ)

(かっこいい!何者?)

(魔法探索者学園のFクラス補欠だって!  

けど普通に強い)

(けど、バフや身体強化 

スキルとか使ってないぞ!)

(素の肉体だけでか?)

(あれ?学園の修練場で

鍛錬してませんでしたか?)聖女

(まぐれ!まぐれ!運良すぎだから!

普通ならフレンドリーファイアだから!)勇者

(確かにすごいのう!!

捏造し殺人を無罪にした甲斐がありましたぞ)

学園長


学園長には同じクラス、ヤンキーなる人物を

殺害したオレを権力で無罪にしてくれたみたいだ。


25.26階層も余裕だった。

マンティコアにデーモン。

そろそろここら辺りから、

上級探索者レベルと言われる階層になるみたいだ。


互いに無言

だけど、信頼し合ってる感じが

視聴者には伝わっていた。


(しゃべらないが、いい雰囲気じゃね?)

(いやいや魔法少女ちゃんは黒騎士すきって

言ってたぞ!)

(たしかに!生配信みた!)

(いいなあ…わたしも信頼できる人ほしい。)聖女

(魔法少女ちゃんはぼくの愛人だ!

 手を出すな。Fクラスの補欠!)勇者

(孫が喜んでるのが一番ワシは嬉しいぞい)学園長



27階層

仁王像 金剛石像の二体だった。


仁王像を真っ二つにし、金剛石像に

駆けようとしたら

仁王像はすでに復活していた…

なるほど、2体同時に倒さないと

いけないパターンだ。


もちろんチカラを出してゴリ押し出来るが

ついでにダンジョンも崩壊するし

余波で被害がどこまで出るやら…

まぁ、友の血塗られた愛刀も

そんなのは望んではいまい。


抜刀の構えを取るオレ

そして「ファイアを、血塗られた愛刀に!」

と魔法少女へ言った。


「わかった!」魔法少女


燃え盛る血塗られた愛刀

オレは熱さなど、感じず

心を、しずめ集中した…

そして、そのままの位置から、抜刀した。

血塗られた赤の斬撃 ファイアからなる焔の斬撃

を一振りで同時に繰り出してみせた。

仁王像 金剛石像を同時に討伐した。


「やった!すごい!」

魔法少女が

こちらにきて笑顔でハイタッチを要求してきた。


「お前のおかげでもある。」

ハイタッチしたオレ



(すげーな 上級レベルか?)

(黒騎士とどっちが強いんだろ?)

(一振で斬撃が二発飛ぶか?!)

(いーなー、魔法少女ちゃんばっかり

わたしなんてわたしなんて…

わたしなんて…。)聖女

(出た!黒騎士と同じく特撮! 特撮にペテンだ!

こいつはFクラスだからあり得ない。

みんな騙されるな!)勇者

(よくやった孫よ、ひ孫を、見れる日も

近いやも知れん。おや?ワシ前にも同じことを…

はて…?)学園長


なお同接は1万から10万まで行っていた。



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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

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いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

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