第76話 クロノギルドカード

「魔石の買い取りを頼む…折半だ」オレ


「お待ちしてました。お疲れ様ですクロノ様。

ご無事で何より嬉しいです。

お疲れでございませんか?

私マッサージなど得意でして…

お待ちの間、良かったら私と二人で個室にと

ご用意が…」専属受付嬢


「わたしもいるんだけど!」魔法少女


「あら、こんにちは。妹様!」専属受付嬢


「妹じゃない!

最高のパーティーで最高のパートナー!」

魔法少女


なんか前にきた時もこのやり取りしてたな

と思うオレ


「お待たせ致しました。クロノ様

魔石大×20個 魔石特大×1 入金致しました。

気持ちを込めてマッサージさせて頂きます。

如何ですか?」専属受付嬢


「マッサージかあ。どんなのだろ

されたことないからなあ。」


「だめ!コレ3回目!言ったよね!

クロノにツバつけないで!」

魔法少女


「いえいえとんでもない。

専属受付嬢として、お互いに円満に仕事が

出来るように、疲れを癒やして差し上げる

のが仕事になりますので。」


「ウソ!そんなの聞いたことない!」魔法少女


オレはヒートアップしそうだったから

そそくさと立ち去った。


氏名 姓クロノ 名キシ

技能レベルや、功績 経験歴 

最短昇格中級者 ベテラン中級者(上級申請中)

三段突き 九頭竜突き 

秘剣焔(魔法少女との複合技)

パーティー在籍中 現在2名

最高到達階層 27

残金14098000円

ギルドラランク 999位


「待って!」魔法少女


「ああ」


「いつもありがとう」


「なにがだ?」


「ダンジョン。最近クロノといると楽しい!!」


「そうか」


「あ、今度ギルドマスターと面談だって!

最短で上級探索者だよ!すごい!」


「いや、いい…

オレ氏はそれを目指してない…」


「そっか…一緒にかえろ!」


一緒に魔法少女と帰宅した。


夜中また修練場で素振りするオレ。

離れた場所に一人いつもの少女が座ってた

明らかにこっちを見て近づいてきた。

が、気にならないから

ひたすら素振りをする。



「あ、あの…配信みました…」聖女


「…」


「あの?Fクラスのクロノさんですよね?」


「…」


「う、う…」涙ぐむ聖女



さすがに可哀想か…


「なんかオレ氏に用か?」



「あ、あの!鍛錬いつも

見てした… すごいと思って…

フォームも美しく魅入ってしまい…」


「そうか」


「Fクラスの補欠なのに

すごくて…わたしなんか全然だめで…」


「クラスは関係ないだろ」


「あ、ごめんなさい…そういうつもりでは…

はい…確かにそうです…」


「お前がだめかはオレ氏にはわからん…

なにを成したいのだ??」



「なにを…ですか…」


「それすらわからんか?」


「う…」再び涙ぐむ聖女


「待て待て!!なら見つけるしかあるまい。」



「え?」


「オレ氏も最近見つけたのだ やりたいことを!

だからそれをやるだけだ!今は!」


「でもわたしなにやってもダメダメで…」


「オレ氏もだ!だから毎日鍛錬している。」


「そんなに強いのにですか?」


「ああ…結局強いだの 

なんだのは周りの評価だろ? 

オレ氏はそれを必要としてない」


「なら…なにを?」  


「いろいろな、世界をみたい。

そしてそれはこの剣の道と共に…

達成出来る出来ないではなく

ただこの道を行くと決めた。約束した。

それだけだ。」

なあ。血塗られた愛刀…いや友よ…



「そうでしたか…なら私も何を成すか…

みつけるところからですかね…」


「ああ、それでいいのでは?

何を成すか無理に見つけなくてもいいと思うが、

まあ自分の好きなようにしたらいいさ。」


「わたしの好きなようにか…ならまた鍛錬

見にきていいですか?」


「いつも見てただろうに!なぜ今さら許可を?」


「あ!ならやっぱりわかってて

今までわたしを無視してましたね?」

頬が膨らむ聖女


「あ、いや、それは…」


「あはっ笑 いえいえ、ごめんなさい

集中してたんですよね、わたしが悪かったです。

話を聞いてくれてありがとうございました。

また明日!」

ペコリと会釈して立ち去った聖女

その顔は少しだけスッキリした表情に

なっていたかも知れない。



− − − − − − − − − − − − − − 

読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る