第308話
あれからオレは厨二病メイドと
露天風呂から上がった。
総理こと聖女の父親を待たせていたからだ。
なにやらオレが依頼を探していると、
聞いて見繕ってくれたらしい。
「待たせたか?久しいな。」
「おお!黒騎士殿!久しいぶりだ!」
と会釈した総理。
この日本大陸で一番の権力者。
ようするに偉い人。
オレの覇気に以前、当てられ
随分と好意的、なお敬ってくるようになった。
まあ初対面からも、いい関係だったが
やはり総理ともなればいろいろ裏
というか政治絡みで、オレを利用しよと
してたらしい。
まあオレは自分がやりたいようにやるから
気にしてないが。
「依頼を持って来たと聞いたが?」
「ああ、もちろん受ける、受けないは
黒騎士殿次第。
報酬が高い順に2つお伝えする次第」
「ああ、申せ」
「ありがとう。まずは…
元特級探索者クロノ殿の暗殺の案が出ており…
ちなみにコレはわたし個人の意思ではない…
国…日本国は彼の報復を恐れている…」
え?まじ?
オレ暗殺されんの?
たしかクロノのとき、ブタオに憑依して
専属受付嬢をナンパしてた軽薄探索者と揉め
ブタオに殺害するように指示したが、
ブタオでは難しいと判断し
クロノで出張った。
そして殺害、憲兵への連行を拒否し
自ら特級探索者の身分を返上し
日本追放されたのだ。
「…」
「黒騎士殿でもやはり彼には勝てないだろうか?」
オレが黙ってたから不安になったのか、
さっきから汗をしきりに拭う総理。
勝てない?
いやクロノは黒騎士でもあるオレだから!
自害しろって、普通に嫌だろ!
「無理だな。勝てないのではない!
同等だな!」
「そ、そうであったか…
ならこの依頼は…」
ゴクリと唾を飲む音が総理から聞こえた。
「だから、わたしは受けない。だが暗殺をする
しないは好きにしたらいい、気にしていない。」
「い、いや、黒騎士殿で無理なら諦めるよ。
誰も太刀打ち出来ないだろう…。
ゆえの特級探索者。
他の大臣達に和解の説得を再度してみる
ことにするよ。娘の友人でもある…
わたしはこれでよかったと安心してる
くらいさ。」
日本で一番権力者でも一枚岩では
無さそうだな。いろいろ非情な決断や
多数決に負けたりとあったのだろう。
クロノ暗殺もかなり不本意にみえた。
娘の聖女とクロノは友人関係だ。
昔相談にのって適当に返事したら、
それが功を奏したらしい。
お礼に聖女が父親の総理に頼んで
学園敷地内に露天風呂を作ってもらったな。
もうクロノでは行けないが…
「なら2つ目の依頼を聞こうか」
と、オレは総理に言ったのだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
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