第27話

亜音速の速さで駆けてきた

東国の姫の足元にあった金剛石リングは足元を、

中心に砕けていた。


まあオレには歩いてこちらにくる

感じにみえるが…

雷を自分に落としたのはすごいカッコいい

パフォーマンスだった!!

ただ目 鼻 口 耳 出血がある

はやくなんとかオレもパフォーマンスをして

試合を終わらせて治療してあげないと!

だから少女のターンは終了だ!


うーんなににしよ…


お、指一本で抜刀を やめさせよう

プロの役者ならオレの意図に気づくだろう。


オレは、指を一本だけ出し構える

そしてしゃがむ。

少女が、徐々にオレに近づく

東国の姫が

刀の持ち手 柄に手をかけ 鞘から刀身を抜く瞬間

今だ!!!!

オレは指一本で 刀のかしら(頭) を抑えこむ 

よし、気づいてくれた!

全然チカラはいってないしな。

にやり顔のオレ。



東国の姫ことわたしは

抜刀しようとしたその刹那

ぬ、抜けない…

刀に目線を映すと かしら(頭) 

を指一本で王子にとめられていた

「舐めないでよねっっ!!」

どんなに踏ん張りチカラを入れても

微動だにしない。

だめだ、足りない チカラが圧倒的に…

もう一生動けなくなってもいい…

ここで死んでもいい…


きっと、この王子はわたしが負けても 

父上の英雄王に懇願し 

わたしの国 いま自然災害で一時的に食料難に

なってる民草に支援してくれる。そんな気がした。


だからわたしは限界を超え価値がある国だと

応えねば!!!

チカラを貸して!!

家宝 雷神の刀!!!!


わたしの纏う雷が赤から徐々に蒼へと

変色していく。

出血量が更に増え 

歯も食いしばりのせいかバキバキになりはじめ

欠けていく。 

ぶちぶちっと筋肉の筋が切れ内出血も

はじまっていた。 

わたしな白い肌 

日焼け、しみの一切無い肌に

赤い斑点が無数に浮かぶ 

鞘と柄を握った手はもう血だらけだった。





あれ?なになに?この子病気?

纏う雷が赤から蒼に変わるのはカッコいいが…

発作か?

どうにかして抜刀をやめさせないと!

どうしよ?!


抱きつく だめだセクハラだ!

反撃する なんかもうボロボロだし…

下手したら死ぬぞ。 


今指一本で刀の頭を押さえてるオレ。

抜刀させないようにしてるから 

そのまま指一本で上に持ち上げようかな?

そしたら体が浮き踏ん張れなくなる!!

強制的に抜刀(パフォーマンス)を

やめさせられる!


よしこれだな!!

女の子だから体も軽いだろ 全然指一本で

余裕!! オレの筋肉舐めんなよ(笑)

「ヨイショっと」ただ立ち上がるかのように

一言オレは言う。 

いやまあ本当にいつも通り

ただ立ち上がっただけだが。


指一本で刀のかしら(頭)を抑えたままバランスをとりながら 

抜刀の構えをやめない少女を指一本で刀こど

持ち上げた


もうやめよ! 発作やばいよ!

パフォーマンス姫のお仕事は充分果たした!

だからもう試合はおわりだ!

安心してくれ。約束の報酬もちゃんと払う。

(パパン王が)だから 

「もういい、充分だ」とオレは笑顔で諭した。





これだけやってもダメだったわね…

初めて限界を超えたチカラ蒼い雷をまとい

満身創痍 いや死にかけの中


いつもわたしは、自分のためだけに

がんばってきた。

国主の娘 姫と もてはやさる毎日。

侮られぬよう 弱音もはかずに

ただただ強さを求め…


だが国で一番強かろうと 自然災害の食料難は

こんな小国では備蓄もたくさんあるわけではないし

わたしは

なにも役に立てなかった…


だから初めて自分のためではない他の…

国のみんなのために 

国で一番強い私がこの大会にと志願した。

自分のためではない他の誰かのための120%

フルパワー中のフルパワー

だけどわたしの体は もう死に体だった。


そして結果は王子に指一本で完封負け 

家宝の神器をここまで完膚なきにできる

魔道具などあるはずもない。

この優しい王子は、身体能力だけで

ここまでのチカラが…

普通ならあり得ないけど、

自然と納得もした。

わたしこと東国の姫だった。


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




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