第27話

踏み込みこちらに亜音速の速さで駆けてきた

東国の姫の足元にあった金剛石リングは足元を、

中心に砕けていた


まあオレ氏には歩いてこちらにくる感じにみえる

雷を自分に落としたのはすごい

パフォーマンスだった

ただ目 鼻 口 耳 出血がある

はやくなんとかオレ氏もパフォーマンスをして

試合を終わらせてあげ治療しないと

少女のターンは終了だ


うーんなににしよ


お、指一本で抜刀を やめさせよう

プロの役者ならこちらの意図に気づくだろう


オレ氏は、指を一本構える


そしてしゃがむ

少女が、徐々にちかづく

刀の持ち手 柄に手をかけ 鞘から刀身を抜く瞬間

今だ!!

指一本で 刀のかしら(頭) を抑えこむ 

よし、気づいてくれた、全然チカラはいってない

にやり顔 オレ氏


東国の姫は抜刀しようとしたその刹那

ぬ、抜けない…

刀に目線を映すと かしら(頭) 

を指一本でとめられていた

「舐めるなっっ!!」

どんなに踏ん張りチカラを入れても

微動だにしない

だめだ、足りない チカラが圧倒的に

もう一生動けなくなってもいい 

ここで死んでもいい


きっとこの王子はわたしが負けても 

父上の英雄王に懇願し 

私の国はいま自然災害で一時的に食料難に

なってる民草に支援してくれる

そんな気がした


だからわたしは限界を超え価値がある国だと

応えねば

チカラを貸してくれ

家宝 雷神の刀よ


わたしの纏う雷が赤から徐々に蒼へと

変色していく 

出血量がふえ 

歯も食いしばりのせいかバキバキになりはじめ 

ぶちぶちっと筋肉の筋が切れ内出血が

はじまっていた 

白い肌 

日焼けしみの一切無い肌に赤い斑点が無数に浮かぶ 鞘と柄を握った手は血だらけだ

東国の姫


あれなになにこの子病気??

纏う雷が赤から蒼に変わる

発作か?

どうにかして抜刀をやめさせないと

抱きつく だめだセクハラだ

反撃する、なんかもうボロボロだし、

下手したら死ぬぞ


刀のかしら(頭) を指一本で持ち上げ 

体をうかせ踏ん張りを効かなくする

強制的にやめさせられる


よしこれだ

女の子だから体も軽いだろ 全然指一本で

よゆー オレ氏の筋肉舐めんなよ(笑)

「ヨイショっと」ただ立ち上がるかのように

一言オレ氏 いやまあ本当にいつも通り

ただ立ち上がっただけだが


指一本で刀のかしら(頭) を抑えたままバランスをとりながら 

抜刀の構えをやめない少女を指一本で刀こど

持ち上げた


もうやめよ 発作やばいよ

パフォーマンスのあなたのお仕事は充分果たした

だからもう試合はおわりだ

安心してくれ 

「もういい、充分だ」にっこりオレ氏


これだけやってもだめか

初めて限界を超えたチカラ蒼い雷をまとい

満身創痍 いや死にかけの中


いつも自分のためだけにがんばってきた

国主の娘 姫と もてはやされた

侮られぬよう 弱音もはかずに

ただただ強さを求め


だが国で一番強かろうと 自然災害の食料難は

こんな小国では備蓄もたくさんあるわけではない

なにも役に立てなかった


だから初めて自分のためではないほかの 

国のみんなのために 

国で一番強い私がこの大会に志願した。

自分のためではないほかのだれかのための120%

フルパワー中のフルパワー

だが体は もう死に体


そして結果は指一本で完封負け 

神器をここまで完膚なきにできる魔道具を扱う者

などあるはずない

ないのだが この優しい王子なら

英雄王の息子なら出来るのだろう

自然と納得もした。


東国の姫だった


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




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