第289話
僕はブタオ
全国指名手配中に今はなっている。
下層29階層、変異種ワイバーン
(奈落49階層レベル)に
殺されそうになってるところに以前、
僕を自殺までいじめで追い込んだ
ヤンキー、
嘘告幼馴染、
動画撮影ギャルが来た。
よし!!!助かった!
囮にしよう!
僕は血のついた服を
いじめっ子ヤンキーに投げる。
ワイバーンは肉食。
血に反応するからだ!
だが…
「ブタオ逃げろ!」
「ブタオ君逃げて!」
「ブタオ罪償え。面会毎日いくから!」
と、まるで僕の囮になるために来た感じだった。
僕は一心不乱に逃げた。
みんな装備やら、なんやらボロボロだった。
もしかして本当に僕を助けるために?
無理して下層に降りて来たのだろうか…
いや、それはないな!!
僕は途中立ち止まる…
どうせみんな、なにかしら
またドッキリや、動画撮影で僕を笑いものに
するために来たのだろう。きっとそうだ!
なんだ!なら大丈夫か!
クソ!またあいつら僕をバカにしやがって!
今度という今度はもう許さないぞ!!
殺してやる!!
もう指名手配犯の僕に怖いものなんてないんだ!
ムカつきながら軽い足取りで元いた29階層
変異種ワイバーンがいるとこへ戻る僕。
だが…
そこには…
変異種ワイバーンに食い散らかされた
いじめっ子ヤンキー、
嘘告幼馴染、
動画撮影ギャルが無惨な姿で
みんな絶命していた。
食い散らかされたヤンキーと覚しき身体からは
血塗れのクロノ特級探索者
と黒騎士のレジェンドレアカードが
あった…カードを大事に守っているかのように
千切れた手が覆いかぶさってあった。
僕は
僕は…
僕は……
怒りで我を忘れた!!
「ブヒーーーーーーーーーーーーー!!!!」
僕の全身から湯気が立ち昇る。
そして僕は怒りの咆哮をあげ、
渾身のチカラでジャンプ。
ワイバーンを蹴りで叩き落としタコ殴りにした。
自分の身体が壊れようがお構いなし!
全ての限界を超え、
筋肉が断裂しながら
身体から血を吹き出しながらも殴り殴り殴り殴り
ひたすら殴り続けた!
許さん許さん許さん許さん!!!!!
ワイバーン!
肉片の一欠片も
この世には残さん!!!!
よくも僕の友達を!!!
よくも!!
よくも!!
僕はさながらの鬼神の形相。
全身、顔も、いや髪さえも
血で真っ赤に染まっていた。
(覚醒鬼神化)
「ブヒヒーーーーーン!!!!」
僕は自身の血のオーラを迸らせながら
怒りの咆哮をあげる。
本当はわかっていた…
僕は弱いってこと。
強かったのはもう一人の僕だ。
本当はわかっていた…
みんなは本当に反省していた。
たぶん父親の片腕を切断したときから、
心を入れ替えたんだろう…
僕がそれに真摯に向き合い
努力を怠らなかったら…
こんな結末には…
そんな後悔をしながらもひたすら殴る
殴る…
殴る……
手が折れていようがどうなろうとも…
もう何を殴ってるのすらわからないが…
変異種ワンバーン。
実は最初のブタオの
一撃で絶命していた。
今はチリも残さずとっくにもう
消滅している。
ブタオは我を忘れ怒りのまま
今はダンジョンの壁をひたすら殴り、
気づかずただ掘り進めているだけだった。
すると、
カシャン カシャン カシャン カシャン
なにやら鎧の足音が聞こえて来たのだった。
僕は全てのチカラを使い果たし、
血だらけで項垂れてみんなの
亡骸を見つめていると…
「わたしが誰かわかるか?」
漆黒のフルプレートからそう
訪ねられた。
ちなみに隣にはドラゴンがいた。
「黒騎士…」
僕は血の涙で前が見えないが、
黒騎士に僕はそう答えたのだった。
※補足
ランキング1位、オールラウンダーソロ最強
と言われていた(クロノがいない時)
アメリカ少女も覚醒漆黒化が出来るが、
クロノの体液を取り込み、なおかつ
クロノの手助けがないと出来ない。
クロノがアメリカ少女の体内にある自身の体液を
昇華し、初めて覚醒化できる。
地球で自身のチカラのみで覚醒化が出来たのは
ブタオが初となる。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
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