第290話 ブタオギルドカード

僕はブタオ 


いじめっ子ヤンキー、

嘘告幼馴染、

動画撮影ギャル、

友達みんなの仇は討てた。

思い残すことはもうない…


いまはドラゴンを共に連れている

黒騎士と邂逅した。



「そうだ!わたしは黒騎士と呼ばれている者だ!

そして…以前、お前に憑依していた

もう一人のブタオことオレ、クロノだ!」


と、黒騎士はフルプレートを解除し

ドラゴンに装着させた。


鎧を装着したドラゴンは

漆黒のアーマード、ドラゴンになり

黒騎士は素顔を晒したクロノになる…

(認識阻害の漆黒のモヤは無い。)



クロノと黒騎士は同一人物だと!!


いや、その前に僕に憑依していた

もう一人の僕だと?!



「そ、そうでしたか…」

もう一人の僕は

やはり別人だったか…

なんとなくそんな気はしてた…

憑依とか突拍子もないが

なぜか信用できた。喋り方や佇まいが

一緒だし…

僕は血の涙を流しながら

そう答え項垂れた。

もう目が見えなくなってきた…

疲れた…


「引導を渡しにきた…」

と、言い黒騎士ことクロノ元特級探索者は

血塗られた愛刀を鞘から抜く。


「天国でみんなに謝ってきます…

いや僕は地獄か…お願いします…

あと、

僕に憑依してくれてありがとう

黒騎士…いやクロノ…

いやもう一人の僕…」

僕は皆のバラバラ食い散らかされた

遺体のとこへ行き亡骸を

抱きしめながらそういった。


「殺れ!一番隊組長!」

血塗られた愛刀の真名


そして目に見えないほどの速度。

血塗られた斬撃で

僕の首と胴体は切断された。

「最後は戦士として逝けたな…」

死ぬ間際にそう聞こえた僕だった…


僕の首の顔は笑顔だったらしい。







黒騎士ことオレは

全国指名手配犯、犯罪者ブタオがダンジョンに潜伏

していると知る。

知らない仲ではない

もう一人の内なるブタオと偽り

クロノで憑依していたからな…


責任を取るという表現が正しいかは、

わからないが引導を渡しにいった。

そしてブタオの首を持ち帰る。

遺体は全て漆黒で跡形もなく消した。



オレが中途半端に

生き様を見せただろうか…

いまでは憑依したことを後悔していた

黒騎士のオレ。

(現在クロノは犯罪者で日本追放のため

黒騎士になっている。)

ギルドに帰り、

クロノ専属受付嬢の父親ギルドマスターに

ブタオの首を渡した。

「捕縛はせず殺害した。丁重に扱い埋葬せよ!」

と、言いギルドを出ると報道陣に囲まれた。


オレは覇気を出しながら

「犯罪者ブタオはわたしの独断で殺害し、

首は持ち帰ってきた…

だが、わたしは彼の最後、

死に際は戦士として認める!

助けに来た友のため…

その友の仇を取るためにワイバーンを

自身の命と引き換えに討ち取っていた。」

と、ブタオが討ち取ったワイバーンの

特大魔石を掲げた。

普通のより、かなりデカく

後に聞いたら変異種だったらしい。

実力でいうと奈良49階層

吸血鬼兄あたり。

今の世界ランカーギルドランキング1位が

ソロで、かろうじて辛勝出来たのが奈落48階層。 

だからそれ以上のレベルだったらしい。

(ランキング1位アメリカ少女)

報道陣に魔石をとりあえず渡し、

後にギルド本部へ返せよと伝える。


そしてオレは自分の所有するギルドから

遺族に見舞金を出したのだった。


ギルドカード

氏名 ブタオ(死亡)

技能レベルや、功績 経験歴

犯罪歴有り(婦女暴行未遂、性犯罪未遂)

最年少到達記録保持者

変異種ワイバーン討伐29階層出現(49階層レベル)

肉弾戦のみ 達人レベル

魔力 極少

身体強化(鬼神化)(覚醒鬼神化)  

捨て身タックル 

ボディープレス

ソロ前衛  新人上級者

最高到達階層 35


残金10億円

ギルドラランキング 20位

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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

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いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

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