後始末 黒騎士編

第291話

ときは少し遡る


オレは前に憑依してたブタオの模擬戦をみて

ガッカリした…

それから東国の姫と模擬戦をし、

覆面レスラーはクロノだと暴露して

模擬戦という学園の催しは終了した。

まあ暴露しなくてもバレてたらしいが…

そもそも最初から隠してないしな!


東国の姫はチカラを使い果たし自宅療養中。

ノーネームが日本ではクロノとばれたが、

特に追求はなにもされなかった。

模擬戦で一太刀あびせれたら答えると

いう条件だったしな。

普段はノーネーム呼び、

甘えるときは師匠呼びみたいになった。

そしてちゃっかり血塗られた愛刀を

返してもらった。

今は自分の鞘に入れ腰にさしている。

(東国の姫に貸してるときは鞘は別々)


聖女は黒騎士様が早く帰ってこられないかな?

と黒騎士邸へ早々帰宅。


クロノことオレは、

ひとまず学園の寮に隣接された

聖女からもらった個室露天風呂へ


「クロノサンお背中ながしますよ?」

「わたしがするからいい!!」

「兄上!!模擬戦しよ!模擬戦!」

アメリカ少女、魔法少女、生徒会長が

ついてきた…もちろんお風呂だからみんな全裸だ。


「ああ、頼む。

そしてオレはやらなければ

ならないことがある…」

そう、ブタオがあんな感じだからなぁ…

殺すと決めていた、専属受付嬢を

ナンパした軽薄探索者の殺害だ。


ブタオに憑依中、専属受付嬢を助け

帰りに刺された。そして殺そうとしたら

生徒会長に割って入られ逃がしてしまった。


本当ならブタオに後始末させたいが、

今日見た限りでは無理だろう…

オレが出向くしかない。



「ワタシがついていってはダメデスか?」

「ダメ!わたしがいく!」

「兄上一緒に行きたい!」


「…殺しにいく…

だからお前達には見せたくない。

わかってくれ…」

ただの魔物、

人型の魔物、

知性がある魔物、

暴漢、

犯罪者、

みんな何かしら殺害した経験は

探索者なら尚更あるだろう…


だが、だからといって快楽殺人のように

ひけらかしたり見世物にはしたくない。

それは命の冒涜だ。


数多の生命を殺戮してきたオレが

言うのもなんとも滑稽だがな…



なんとなく露天風呂が重苦しい雰囲気になる。

「ワカリマシタ…

クロノサンの勝利は揺るぎないですが…

ご武運を。」

「クロノ…はやく帰ってきてね。」

「兄上…」


「ああ…いや、オレもいつか

討たれるときは必ず来る…

だが、少しでもそれが遅らせれるよう

毎日鍛錬するさ」



みんな少し悲しい表情になったが、

オレの身体を丁寧に拭いてくれて

着替えさせてくれた。


「では行ってくる。」

と、オレは東京ギルド本部へと転移したのだった。


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m

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