第60話
一番隊組長が
夜中
スパイの潜伏先へ向かって行ったみたいだ。
内乱か…
劇団員が駆り出すとは余程人手が
足りないのだろうか…
オレに出来ることはない。
だが逃げた残党くらいは
処理してやるか!
何故だろう
普段なら絶対にこんな面倒なことはしない。
だが一番隊組長は
一緒にいて居心地がいい。
けど生き急いでいる。
理由は聞かない。
手助けにはなるか、わからないが…
残党処理くらいはしてやるか。
友達にもならないって、オレは言ったしな。
その詫びだ!
それくらいは…
いや家族以外で初めて心を許しそうになっているのかも
知れない…
今までオレは友達一人もいたことはない…
スパイ潜伏旅館
「いくでござる」局長
局長、組長クラスは僕をいれて3人
計4人で突入した。
スパイは20人ほどいたらしい。
正直分が悪い…
だが…
「手向かいいたすにおいては、
容赦なく斬り捨てる!!」
と、局長が名言を叫ぶ。
要するに抵抗するなら切る!
神妙にお縄につけって事だ!
「出合え出合え! 曲者だ」スパイ
さあ!開戦だ!!
僕こと一番隊組長は得意の突きを放つ
次々に斬り殺す!!
だいぶ盛り返してきた
だが
「くっこほっこほっ!ゴボぁっ!!」
咳からの吐血
切られてはいないのに意識が…
スパイは逃げ出すものもいた。
だがこちらの増援も来て
切り捨てから捕縛に切り替えたみたいだ。
僕の役目は終わりか
だが
ドシンっっっ!!ひ
凄い音はがした
僕には分かる
友が来てくれた…
まあ友にはならないと断られたが。
増援に来た隊士に引き連れてもらい僕は外に出る
他の組長は手傷を負ってたが
局長は無傷だ。
僕も無傷だが、咳の吐血で
傷を負った扱いにされていた。
「来てくれたんだ…」
と僕は嬉しい気持ちで
いっぱいになりながら言う。
「ああ…」
白袖 水色の羽織を着ているオレ
アーマード ドラゴンの上に仁王立ち。
ドラゴンも同じく
白淵 水色カラーのフルプレートを装着だ。
「賊は一人も生かすな!」
とドラゴンに指示を出す。
「ギャオォォォォォォー」
切り裂きならぬドラゴンクローだ!
鎧さんから漆黒のモヤが出てきた。
だからか漆黒の爪が放たれ
逃げている賊を全滅させた。
ただ来るだけ 見てるだけのオレは
実は何も役には立ってなかった…。
スパイ一連の騒動はあっさり終結した。
この功績によりこの武装劇団は国主に
御目通りが叶い やっとオレは
本来の目的だった
パパン王の手紙が渡せる!
よかったよかった!
そして一番隊組長はなにやら
脱走者を捕まえに行ってるらしい。
幼少より顔見知る
総長だったらしい…
「ちょっといいかな?」
帰ってきた一番隊組長
「ああ…」
「すまないね…
あした介錯をすることになった…
迷ってるんだ…」
「なぜだ?」
「規律か自分の心か
天秤にかけてるのかな?」
「お前の本当に守りたいものは何だ?」
「僕は僕は…」
「自分のことも決めれないのに
組長をしてるのか?」
「手厳しいね…
うん…だから剣も極めた気になっていたのかも…」
「ゴールはない。
死ぬまで…
友を討つ討たないも所詮
お前の人生。
その通過点なだけではないか?」
「…」一番隊組長は無言で退出した。
そして幼い頃から
顔見知りの総長を
脱走容疑だけで介錯した一番隊組長だった。
そして後日一番隊組長は体調を悪そうにしながら
オレと一緒に国主のもとへと向かった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
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