第110話

大型のワンちゃんと暮らし始めた。

外は可哀想だからログハウスの中に

大きな犬小屋をつくり増築した。


狩りをしたり、木の実を取ってきたり

とてもお利口さん

いや手?前足を器用に使い

ログハウスのドアも自分で開け閉めできてる。

オレの言葉にも頷いたりするし

本当に犬か?

実は着ぐるみで中身は人間という

オチじゃないよな?


魚を取るのも上手

なんとなくだが長年ずっとこの森に

いたのかな? そんな気がする…。


日課のお散歩をしてたら

何やら飼い犬が走って行った。

追いかけたら

獣人が倒れていた。 魔物にやられて

瀕死だ意識はない…。


よくみたら?

ん?

みたことある…

あ! はじめて東国に行くとき

ドラゴンに乗って行ったら

コカトリスが村を襲いそうになっていた

そこにボロボロで奴隷の首輪をしてた

獣人のメスだ。

いまは首輪が、ないから開放されたのかな?


しかもその時 可哀想だったから

チカラがほしいか?

みたいなちょっとお助けキャラプレー

しようとしたら拒否られたんだよな…。


仕方ない 全く知らないやつなら

これも自然の摂理と放置だが


助けてやるか

オレはエリクサーを振りかけ

飼い犬の背に獣人を乗せ

ログハウスへ運んだ。



「ん、ウチは一体…

囮に、されて 確か…」獣人のメス



「目がさめたか?」オレ



「あ、はい ここは?

あなたは?」


「ここは帰らずの森 最奥

そこにオレは拠点を構えているだけだ。

お前は森の入口付近で倒れてるのを飼い犬が

見つけた。」


「え、あ、ありがとうございます

最奥なんですか?」


「ああ」


「た、確か 誰も到達したことないって…」


「そうか、まあいい

なぜこの森へきた?」


「冒険者をして囮にされて…」


「そうか まあ皆生きるの必死だったんだろう」



「…」

 

「まあいい、今はゆっくり休め。」


「あ、ありがとうございます…」





ウチは奴隷として寒村に売られた

けど、いい村だった。10人くらいで

爺婆しかいない村だけど。

がんばって働いてたら、いきなり

出ていけと言われた…。

奴隷契約も終了し、首輪も外され

路銀までもらった

元々獣人は身体能力が優れている。

それを活かし冒険者をしていた。

そこそこ活躍したが

やはり獣人は獣と虐げられる…

酷い扱いだったが我慢し

なんとかお金を持って村に帰ったら

全滅していた。皆餓死だった。

これを見せたくないから追い出されたのだと

理解し、泣いた。

恩返しがしたくて今までがんばって来たのに…


それになんで誰も助けてくれないんだろう…

あんなにもいい人達だったのに…

人は同じ人も平気で虐げる…


あてもなく途方にくれてたら

西国まで来てた。


適当に冒険者をしてたら

パーティーに声をかけられた

そして帰らずの森 調査をしてたら

囮にされ

みんなあっさり裏切った むしろ

ウチを殺しに帰らずの森に連れて来られたとも

思えた…。

ウチ 一体今なんの為に今生きてるんだろう…



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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m






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