第111話
そうか裏切られたか…
つらいなあ
だがオレは裏切られる奴が悪いと思うタイプだ
結局そういう関係だった
という話。
信じるに値しないものを自分が信じた。
そう!自分が悪い!
が、さすがにそれは酷か…
もう生きるのを諦めてるようにもみえた…。
「あ、あの」獣人のメス
「なんだ?」
「助けて頂きありがとうございました。
治療も…お食事も頂いて…」
「いや、いい。
帰るなら送るが?」
「…」
「帰りたくないのか?」
うなずく獣人のメス
「まあ、好きなだけいたらいい。」
「あ、ありがとうございます。」
「囮にされたと昨日言ってたな?」
「…」
「復讐しないのか?」
「…」
「否定はしないんだな…」
「あの、あなたは一体何者ですか?」
「オレはもう何者でもない。何
者にも、もう成れない。いわば死人だ。
名ももう無い。」
王子としてのオレ氏はもう死んだことに
なってるからな。
「え?!」
「オレは生きてはいるが
死人と同じだ。この世界ではもう
どこにも居場所がない」
まあ パパンとか身内ならみんな匿ってくれそう
だが…
ただの引きニートになっちゃう。
「そ、そうでしたか…
なんかすみません…」
「いや、いい 復讐する
しないにしても、お前にはチカラが足りん!
そもそもこの森では生きていけん!
だからまずはチカラをつけろ!
帰る気は今はないんだろ?」
「はい…。」
「食っちゃ寝するだけなら
そこの飼い犬より役に立たないからな!」
「わかりました、頑張ります
わたしも、もう居場所も… 目的もなくて…
もうどうしたらいいか…」
涙を流す獣人のメス
「まずは強くなれ…それからだ!
ここで生きていくために強くならなきゃいけない」
「わかりました。よろしくお願いします。」
よろしくお願いしますって
自分でがんばってよね…
まあ、さすがに飼い犬を護衛につけさせるか?
あの飼い犬、この森に詳しいし
長年住んでるみたいだし。
この獣人も少しは鍛えられるだろう。
そして狩りに鍛錬を勤しむ獣人のメスだった。
だいぶ慣れてきた頃
なぜか飼い犬と模擬戦してる獣人のメス
犬同士の喧嘩みたいにグルグルなりながらで
笑ってしまったオレ。
しかも飼い犬に敬意を示してる
感じさえある獣人のメス
まあ犬は上下関係に厳しいっていうからね。
新参者だから仕方ない。
世の中、世知辛いね!
ある程度この森で実力がついた頃
「あの、やっぱり復讐にいきたいです…」
獣人のメス
「ああ、森の入口まで送ろう。」
決意したのか。目付きに強い意思
覚悟かま感じとれたオレ。
そして
飼い犬とオレ、獣人のメスは
帰らずの森 入口へと転移した。
スンスンと地面の匂いをかぎ
西国、冒険者ギルドに走っていった。
獣人のメス
それに付いていくオレと飼い犬。
「みつけた!!」獣人のメス
「な?!お、お前生きてやがったか?
獣風情が!」裏切り冒険者1
「よし!また殺すか!どうせ獣人を殺しても
たいしてお咎めは無いしな!」裏切り冒険者2
「またって…
やっぱりウチを殺すつもりで帰らずの森
連れてったんだな!!
許さない!今度はウチが殺しにきたんだ!!」
獣人のメスが
爪を立て裏切り冒険者1に襲いかかった。
「ぐあー」裏切り冒険者1
首を引っかかれ 血を流した
明らかに致命傷だった。
「お、おい!やめろ!いいのか?!
こ、殺しは犯罪だぞ!」狼狽える裏切り冒険者2
「いい!ウチもこの世界に居場所がなくなっても!もう帰る場所はみつけた!」
といい裏切り冒険者2の頸動脈に噛みついた!
戦い方がワイルドだなあと
まあ獣人だからか!
と思ったオレだった。
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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
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