第115話

久しぶりに再会した

魔法少女に 

漆黒の仮面とクロノの名について話した。

愛してる人を守りたくて

オレは自国で死んだ扱いになったことを…


「大事な人って好きな人?」魔法少女


「ああ」

東国の姫のことだ。


「う、う、う…

その人を助けに今までいなくなってたの?」

涙声になる魔法少女


「ああ」

まあ、黒騎士ごっこもしてたが…



「結婚するの?」


「いや、もう元婚約者だ…

二度と会うことはあるまい…。」

東国との戦争を回避するためにオレは

一生自国で死んだ扱いになっていないといけない。

会いたくてももう、会えないんだ。



ホッとした魔法少女ことわたしは、

…なんだろう…すごい複雑な感情だった。


クロノは愛してる婚約者を二度と会えない

覚悟で助けた。 

わたしはそれをクロノが、

取られないで済むと喜んでいる。

もう感情がぐもちゃぐちゃになる…。

だけど…わたしは…わたしは!

「わたしはずっとクロノといたい!

会えなくならないから絶対!

だからわたしと!わたしと!」

これが醜いことだと、自覚はあるが

止まらない。

「クロノが元婚約者を

愛してるのはわかる!!そこまでして助けたん

だから!その人を愛してていいから、

わたしにもその愛を少し分けてほしい!!」



「待て待て、お前好きな人が

いると言ってただろ?」

勇者のことを言ってるオレ。



「た、確かに…

好きだった。危ないとこも助けられたり、

治療してもらった恩もある」

イレギュラー悪魔から助けくれた黒騎士の

ことを言っている魔法少女


「だけど…恩や憧れ

アイドルみたいな存在というか頼りになる

安心感であって…結婚したいの好きは

クロノなの!クロノしかもういないの!」



「わ、わかった。わかったから!だがオレは…」


「婚約者のこと絶対忘れさせてみせる!

わたしが絶対に一番になる!そう思ってもらえる

ように頑張るから!だめって言われても

ずっと付きまとうから!」




あ、あかん…ストーカーになっとる…。

ど、どうしよ…

「わかった。好きにしたらいい…。

だが付きまとうのはだめだ。

オレにはやることがある」


「う、うん…ごめん。

けどずっといたい…もう、いなくならないで…」


「探索者としてやってるときはだな。」


「わかった!いまはそれで我慢する」


「ああ、いい子だ。」よしよしと、

魔法少女の頭を撫でるオレ


「ん」と言って唇を、差し出してきた

魔法少女


「…」


「クロノがいない間ずっと我慢してた

毎日寝れなくて、たくさん泣いた…。

今回、クロノの条件全部のんだ。」



はあ…仕方ない。

と魔法少女の唇にキスをしたオレ。



「仮面しながら出来るんだ!

すごいね。」魔法少女


「ああ、仮面はもうオレの…

いや、体の一部だからな」

幼少のころからの家族だ。

無機物だけど。


「一緒に帰ろ!わたしの寮の部屋に

これからずっと住んで!

クロノの部屋もうない。」


「そ、そうなのか?!」





魔法少女は日本魔法探索者学園

学園長の孫で、クロノに入学を

引き換えに寮の部屋を、貸していた。

クロノが失踪し、次会ったらもう逃さないと

おじいちゃんの学園長に頼んで

クロノの部屋、荷物を全て自分の部屋に運んで

一緒に住む許可も取っていたのだった。


「クロノ大好き!今日は一緒に、お風呂と

一緒に寝ようね!」


はぁ…まあいっか。 

と小さなため息をついたオレ

だった…。



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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m




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