第283話

わたしは東国の姫

師匠である、ノーネームと今から模擬戦をする。


わたしは一番隊組長が使ってた

血塗られた愛刀ではないほうの、もう一振りの

刀を構え雷属性の魔法を使い

雷神刀にした。


血塗られた愛刀は正直まだ扱いきれない。

いつも腰にさしてはいるが…

鞘にしまったまま素振りするだけ…。

しかも、いまはノーネームの元に

気がついたら戻ってるし…

なぜか、わたしの鞘だけが今はある…

ノーネームは自分の鞘に血塗られた愛刀を

しまっていた。

(主人公は血塗られた愛刀が有名だから

同じ刀を所有していると思われないために

最初に貸した時から鞘は別々にしている。

東国の姫が狙われたりしないように。

結果的に、クロノの周りは東国の姫が元婚約者だと

気づけていない。)



また返してもらわなきゃ!

あれは王子の愛刀なんだから。

妻になるわたしが預からないと!


って集中集中…


わたしは自身に落雷させ

赤い雷を纏う。

そしてさらに昇華、

青い雷となりそれを更に纏う。


以前異世界武闘大会のときは

それで大量出血し、命を引き換えにした技だ。

それでも王子には指一本で完封負けしたけど…

いまなら少量の出血で使えるように鍛錬した。


わたしの身体からバチバチ雷が迸る。

共鳴したからか、雷雲も出てきてあちこち

落雷しはじめた。

轟音が心地いい。

目、耳、鼻、口からちょっと出血しながら

「参る!!!」

と、わたしは翔ける


踏み込んだ地面はえぐれ

文字通り翔けた。

そう、宙に浮いている。


さすがに殺し合いではないから

頭や心臓、即死の部位は狙わない。


ノーネームの胴を狙い光速の抜刀!


が、ヒラリと紙一重で躱された。

ノーネームをすり抜けていく。

わたしは空中で回転し

納刀しながら空中を蹴り

またノーネーム目掛け抜刀した。


また紙一重で躱されるわね…

だから瞬時に雷神刀を雷で刀身を少し伸ばした!


よし当たる!!



が…


指一本で防がれた。


だ、だめ!…ビクともしない!!



指一本で防がれたとはいえ、

余波で爆風や衝撃が修練場全体にいきわたる。

決して威力が低いわけではない。

いや、むしろ一撃必殺の技!


が、拮抗状態。


いや、ノーネームがわたしのチカラに合わせ

指一本で止めている。

わたしでは押切れない…

そしてノーネームはその場から一歩も動かない。

だから、わたしは刀を手から離し

手刀に青い雷を纏わせた。

奥義

「蒼雷鳥!!!!」

雷の光で、停止してる状態から、

いきなり光速をMaxスピードにする。

スピードが0の状態から一瞬で100%になる

超光速の手刀、鳥を模した青い雷の突きを 

ノーネームの胴目掛け繰り出した。


が…




「お前の負けだ。」

と、なぜかわたしの突きは空を切り

ノーネームは既にわたしの後ろにいた。

そして、わたしの首の後ろに指一本を添えて…


全く動きが見えなかった…

いや、伝説の時空魔法?

使い手は今まで1人として実在したことはない…

時間を止めたと言われたほうがまだ納得できる…

はたまた魔道具、アーティファクトか…

いや、さすがにそんなものは存在しない…

結局なにもわからないままか…

なぜならわたしは負けた。

ノーネームに質問する権利がなくなっちゃった…


「ま、参ったわ…」

と、わたしは魔力が空になり

膝をつき降参宣言したのだった。


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読者の皆様 初心者の拙い文章ですが

☆ ♡ コメント など

いつも本当にありがとうございます。

励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。

思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m

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